中止になった第25回あじさい祭り(郷ノ浦町文化協会主催)で市民に配布予定だったアジサイの苗約千株が、栽培した同協会盆栽部会(田口和夫会長、17人)の厚意で、郷ノ浦町内の小中学校の全児童・生徒に贈られた。
16日に田口会長らが盈科小(豊島主博校長、303人)を訪れ315株を寄贈。持ち帰り可能な生徒全員が1株ずつを自宅などで栽培する。田口会長から苗を受け取った浦川泰雅さん(6年)は「おばあちゃんの家に庭があるので、そこの花壇に植えて大切に育てたい。育て方はこれからいろいろと調べて勉強する。誰が一番立派な花を咲かせるのか、友だちと競いたい」と話した。
豊島校長は「アジサイは郷ノ浦町の町花なので、地元の歴史を再認識するきっかけにもなる。みんなで育てて、その苦労を話し合うことで、さらに価値が膨らむと思う」と感謝の言葉を述べた。