県は2日、今年1~3月期の観光動向調査の結果を発表した。2~3月は新型コロナウイルスによる影響が顕著に現れており、期間合計の主要宿泊施設(178施設)の延べ宿泊客数は92万4千人で、前年同期比27・0%減、34万2千人の減少で、平成19年の調査開始以来、最大の減少率となった。
主要観光施設(26施設)の利用者数は86万2千人で、同30・5%減、37万8千人の減少だった。
壱岐ブロックの宿泊動向は1月が26・1%増、2月が15・3%増と、2月までは有人国境離島法を活用した滞在型旅行商品の販売が好調だったことで大幅増となっていたが、3月は53・2%減となったため、1~3月期で計15・3%減となった。だが県内8ブロックでは、諫早・大村の2・6%減に次いで減少幅は少なかった。最も減少したのは対馬の59・4%減だった。
主要観光施設の一支国博物館は1、2月は19・4%、10・0%の増加だったが、3月は52・8%減だったため1~3月期で計14・9%減の1万5147人となった。同館の4、5月の総入館者数は1946人で、対前年比9・3%、有料入館者数は290人で、同2・7%と厳しい数字になっている。