オリエンタルエアブリッジ(ORC)が平成13年3月1日に長崎航空から商号変更となって以降、長崎~壱岐線の累計搭乗旅客数が13日夕方、40万人に達し、記念式典が行われた。
40万人目となり、くす玉で祝福を受けたのは、大村市内の高校で寮生活を送っている勝本町の植村蓮乃さん(16)。昨春高校入学後、月に1度の帰省にORCを利用している。「壱岐空港に到着していきなり40万人目だと言われたので驚いたが、記念になることでうれしかった。高校に入学して初めて飛行機に乗り、最初は緊張していたが、最近はいつも窓際の座席で景色を眺めながら楽しく過ごしている。フェリーだと大村市まで時間が掛ってしまうので、この便があることは本当にありがたい」と話した。植村さんには壱岐特産のゆず製品詰め合わせ、長崎~壱岐往復チケット、花束が贈られた。
長崎~壱岐便は就航以来1日2往復の運航をしており、平成15年度以降は年間ほぼ3万人前後の利用がある。25年度は過去最高の3万2631人が利用し、搭乗率も過去最高の62・3%を記録。順調な伸びを見せている。
ORCの山口邦久社長は「離島航路は厳しい気象条件の中での運行があり、決して無理をせず安全運航を積み重ねてきた。40万人を迎えたことは感慨深い。地域に貢献できるようにVファーレンのサッカー教室やマラソン大会の手伝いなど、地域の皆さんと一緒に取り組んできた」とこの15年間を振り返った。話した。また今後について「協会群の世界遺産登録に合わせて、五島、対馬、壱岐と離島を巡る回遊ルートを整備したい」と語った。