芦辺ランニングクラブ(江川満代表)は13日、芦辺町の離島開発総合センター全天候型多目的施設で「ひらまつ病院陸上部 川谷選手・久米選手の陸上教室」を開催。同クラブ所属の小学生50人が参加した。
川谷勇貴さん(27)は壱岐商から九州国際大に進学し、現在はひらまつ病院(佐賀県)陸上部で副キャプテンを務めており、2018、19年ニューイヤー駅伝に出場。今年1月の壱岐の島新春マラソンではハーフマラソンで優勝。県下一周駅伝でもふるさと選手として壱岐チームの中心を担っている。久米幸輝さん(32)は父親が壱岐商で教師をしていたため、その赴任先の壱岐で生まれて小学3年までを過ごした。母親は本市出身で、壱岐との縁が深いことで、川谷さんとともに陸上教室に参加した。
長距離で実績を誇る2人は、スピードと持久力を同時に鍛える方法として、インターバル走法を子どもたちに伝授。100㍍を全力疾走し、50㍍をクールダウンして再び100㍍全力疾走を繰り返す練習を一緒に行った。「息があがっている状態で再び全力疾走することで、心肺機能が鍛えられる。普段は400㍍を15本走るトレーニングをしています」と川谷さんは実業団長距離選手の厳しい練習を紹介した。
子どもたちからの質問コーナーで「走る時に気をつけていることは」に対しては「最後まで同じペースを維持すること」(久米さん)、「地面からの反発を体に乗せるように意識すること」(川谷)、「きつくなった時の克服方法は」には「試合が終わった後に悔しさが残らないようにモチベーションを保つ」(川谷)などと答えた。
教室後に川谷さんは「陸上の楽しさが判ってもらえて、自分たちにも励みになる。身体能力が高い子が多い。最近、壱岐の子どもたちが陸上で好成績を残しているのは、小さい頃からランニングクラブでしっかりとした指導を受けているからではないか」と感想を述べた。