壱岐高校放送部が22日から25日まで東京・国立オリンピック記念青少年総合センターとNHKホールで開催される第66回NHK杯全国高校放送コンテストに出場する。6月の県大会でテレビ部門最優秀賞に輝いたテレビドキュメント作品「カメリア~島の美容師の挑戦~」を出品する。同部のNHK杯全国大会出場は2015年ラジオドキュメント作品「喋っちみなーれ!」以来。
作品は、移動美容室を行っている「ヘアサロン8・1」(郷ノ浦町、山口代助店長)の仕事を取材し、美容室に通うことが難しい高齢者や入院患者が移動美容室でヘアカットをして笑顔になる様子を8分間にまとめた。作品は6人の部員が中心に制作した。増元優友さん(3年)は「高齢化社会の中で、山口さんの取り組みが素敵だと思い、取材することにした。髪を切っているお客さんの笑顔が印象的だった」と移動カットに2度同行し、インタビューなどをカメラに収めた。
松本彩可さん(3年)は「カットだけでなく、カット中の会話や車椅子の押し方など、山口さんは介護の勉強もしっかりとしていて、その仕事に対する情熱に感動した」、日髙わかなさん(3年)は「県大会では審査員から、地域性と時代に即した作品だと評価して頂いた。全国大会ではその特徴をより伝えられる映像を出品したい」と話した。
全国大会では、02年アナウンス部門で同校の竹下みどりさんが優良賞を受賞している。