第6回壱岐の島泥んこバレー大会(同実行委員会主催)が2日、原の辻ガイダンス前の田んぼで開催され、島外からの5チームを含む12チーム、約150人が参加した。昨年は主催者の都合で中止となり、2年ぶりの開催となったが、大会は今回で一旦、終了となる。
3チームごとのリンクリーグで予選を行い、勝ち上がった4チームが決勝トーナメントで対戦。決勝は前回覇者の「田の真吾」と、大分県中津市から毎回出場している「からあげ大吉」という常連同士の対戦。結果は34‐16で田の真吾が勝ち、連覇を達成したが、勝敗よりも最後の大会を満喫しようと和気あいあいとした雰囲気になった。
田の真吾の代表・豊永浩二さん(50)は「第1回からずっと出場してきて、前回初めて優勝できたので、最後の大会で連覇することが目標だった。その点は嬉しいが、関係者が島おこしのために懸命に続けてきてくれた大会がこれで終わってしまうのは、感謝と同時に残念でたまらない。継続のために何かできないか、これからいろいろと考えていきたい」と話した。
大会は、第3回まではまちづくり市民力事業で一部補助を受けていたが、その後は大会経費を協賛金でほぼ賄ってきた。実行委員会の篠﨑美智子さん(64)は「シャワールームの設置、会場の設営など地元建設会社の協力と皆さんからの協賛金で続けてこられたが、私の体力も含めていろいろな面で厳しくなってきた。島おこしの一定の成果は出せたのではないか。使用する田んぼも、大会後は泥が少なくなって田植えができないなどの影響も出てきていた。プレー中に婚約指輪を落とした人がいて、次の週にみんなで探したことなど、楽しい思い出も残すことができた。私はそろそろ潮時だが、後を継いでくれる人が出てきてくれたら嬉しい」と名残惜しそうに話した。