第30回全国高校女子駅伝(通称・都大路)が23日、京都市西京極陸上競技場発着5区間(21・0975㌔)に58チームが出場して行われ、田中亜可梨さん(3年、芦辺中出身)が主将を務める長崎県代表の長崎商は、大会初出場ながら26位に入る健闘を見せた。
長崎商は1区(6㌔)で「スーパー女子高生」廣中璃梨佳さん(3年)が歴代3位に相当する19分01秒で区間賞を獲得。2位光ヶ丘女子(東海地区)に31秒もの大差をつけて2区にタスキをつないだ。2区濵添麻那さん(2年)は区間23位ながら2位をキープ。3区石田藍莉さん(2年)は最後にバテて区間57位で16位まで順位を落とし、4区(3㌔)の田中さんにタスキがつながれた。
田中さんは中継所で、必死に粘る石田さんに笑顔で大きな声をかけて鼓舞。タスキがつながると颯爽と走り出し、夢だった都大路を疾走した。タイムは10分05秒で区間35位。順位は16位から20位に落としたが、全国のスピードランナーが集まる4区で、高校3年間のすべてを出し切った。アンカーの久松彩己さん(1年)にタスキをつなぐと、満足そうな表情を浮かべた。久松さんも1年生ながら区間38位と粘り、1時間10分56秒で総合26位。目標だった1時間10分切り、総合20位以内には惜しくも届かなかったが、田中さんが率いたチームは県代表らしい堂々たるレースを見せた。
田中さんは卒業後、実業団に進み陸上競技を続ける。