陸上競技の今年度第1回県記録会が22、23日に諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で開かれ、男子中学四百㍍タイムレースに出場した竹下紘夢(郷ノ浦3年)が49秒54の県中学新記録を樹立した。
従来の記録は2018年8月の全日本中学大会(岡山)で河内祥吾(群)がマークした49秒60で、2年ぶりに0秒06更新した。日本記録は09年8月の全日本中学大会(大分)で谷川鈴扇(群馬・邑楽)が記録した48秒18。昨年の全日本中学大会の優勝タイムは48秒58で、竹下の記録は当時の記録と比較すると決勝3位に相当するものだった。
竹下は7月の県陸上競技選手権兼国体予選の男子四百㍍決勝で、高校・大学生に混じり4位に入り、自己ベストの49秒94をマークし、新型コロナウイルスの影響で中止になった第47回全日本中学大会(三重)の代替大会となるジュニアオリンピックカップ全国中学生陸上競技大会2020(10月16~18日、神奈川・日産スタジアム)の参加標準記録(51秒51)をすでに突破していた。
今回の記録会のタイムレース1組目で2位の選手は1分02秒48と大きく実力差があったため、スタートから競り合う相手がおらずに独走状況の中で県中学新をマークした。トップレベルの中で競う全国中学大会では、目標としている48秒台が視野に入り、悲願の全国優勝も現実味を増してきた。
【第1回記録会成績】▽男子中学百㍍決勝 ⑦里吉漣(郷ノ浦2年)12秒12▽男子中学四百㍍総括 ①竹下紘夢(郷ノ浦3年)49秒54▽女子中学八百㍍総括 ③野村夏希(郷ノ浦3年)2分23秒42▽高校男子四百㍍ハードル総括 ③西村凌(壱岐3年)55秒11▽高校男子棒高跳び決勝 ③竹藤瑛介(壱岐商3年)3㍍70▽高校女子二百㍍決勝 ⑤長岡幸奈(壱岐1年)27秒20▽高校女子走り幅跳び決勝 ④長岡幸奈(壱岐1年)5㍍32