第19回壱岐ロータリークラブ小学生駅伝大会(6区間6・4㌔=1・6区1・2㌔、2~5区1・0㌔)が3日、筒城浜ジョギングコースで開かれ、市内18小学校から27チーム(三島・沼津合同チームはオープン参加)が出場。2区で先頭に立った盈科Aがそのまま首位をキープし、21分42秒の大会新記録で3年ぶり8回目の優勝を飾った。昨年から新コースで実施されていることもあり、上位4チームはいずれも大会新記録。また1区を除く5区間で区間新記録となる記録ラッシュの大会となった。
盈科Aが選手層の厚さで圧倒した。1区野村夏希(6年)は勝本A・田中恵愛(6年)から1秒差の2位。タスキリレーで転倒したため5秒程度のビハインドがあったが、2区豊島健太(6年)が600㍍地点でトップに躍り出た。豊島は「アクシデントはあったけれど、ほぼ首位で走ってきてくれた野村さんのためにも絶対に逆転したかった」と気合の走りを見せた。3区本田結(6年)は3分19秒の区間新で差を広げ、4区松尾橙弥(6年)はやや追い上げられたものの首位をキープ。5区竹藤凛(6年)が3分28秒と再び区間新で突き放した。本田は「とにかく2位との差を広げるのに必死だった」、竹藤も「もっと差を広げてアンカーを楽に走らせてあげたいと思った」とともにフォア・ザ・チームの気持ちが区間新を生んだ。2位勝本Aと29秒差のセーフティリードでタスキを受け取ったアンカー原田憲佑(6年)は、何度も後方を振り返る余裕の走りで、人差し指を立てる1番ポーズでゴールした。原田は「これだけ差をつけてくれていたので、絶対にトップを守らなければと必死だった。メンバーみんなが最後の1秒を詰める走りを見せてくれたことが、このリードにつながった」とメンバーに感謝した。
勝本Aは、女子のエースが揃った1区で田中恵愛(6年)が首位スタート。その後3位まで落としたが、4区片山桔平(6年)が区間新で2位に上がり、アンカー原田航汰(6年)が順位を守った。原田は「前だけを見て走った。盈科を抜くことはできなかったが、仲間と一緒に頑張ってきたことは大きな財産になる」と前を見た。
3連覇を目指した渡良Aは、大エースのアンカー竹下紘夢(6年)にタスキが渡った時には首位と51秒差の4位。竹下は3分31秒の区間新で首位との差を31秒も詰める圧巻の走りを見せたが、ゴール直前で石田Aを交わして3位になるのが精一杯だった。竹下は「差が大きかったので抜くのは厳しいかと思ったが、懸命に前を追った。少しでも上の順位を、と思っていたので、最後に3位に上がれて良かった」と話した。それでも昨年と同じ6区で区間賞となった3分46秒の記録を15秒も詰める区間新で、更なる進化を見せた。