社説

社説・観光客の立場でサービス強化を

先日、東京から親戚が遊びに来て、島内を1日観光案内した。歴史好きな人だったため、古墳・神社巡り、一支国博物館など、どの場所も非常に興味深そうに見学し、とても満足してくれたようだった。島外から観光に来てくれた人がこの島を楽しんでくれることは、わずか5年間しか壱岐で暮らしていない記者ですら、とても嬉しく感じるものだ。
だが観光客と一緒に島を回っていると、これまでに気が付かなかった不備な点がいろいろと目に付いた。まずフェリーターミナル観光案内所の対応だ。辰の島観光を考え、案内所で運航予定を尋ねたら「7月にならなければ運航しない」との回答であきらめた。
だが勝本・城山公園から海を眺めていたら、観光船の姿が見え、インターネットで調べたら3月19日から運航を開始していた。案内所の職員でも島内すべての情報を把握しているわけではないが、拠点となる観光情報は知っていてもらいたいし、知らないのなら問い合わせる努力をして欲しい。
昼食を食べるため、店の情報を教えてもらおうと市観光連盟に電話をしたら、日曜日だったためか留守番電話に接続された。30分後に案内所から折り返しの電話をもらったが、その時にはもう知っている店に入っていた。観光客は休日を利用して来島するケースが多いのだから、連盟の出勤体制、電話対応体制も整備が必要だ。
昼食も、島内に住んでいながら外食するケースは少ないため、いざ案内しようと思っても、壱岐名物を食べさせてくれる店はなかなか思いつかない。ウニは時期外れだし、カキは人によって好き嫌いがある。壱岐牛は高価で昼食にはやや重い。「グルメの島」と言われる壱岐だが、朝食、昼食を外食しようと思っても、意外に選択肢が少ない。
土産も頭を悩ませた。魚など生もの、臭いがある干物、焼酎のような重いものは、持ち運びに向かない。菓子類はあまり特徴がない。壱岐でしか買えない、壱岐らしい土産物の開発も急務だろう。

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