RKBラジオ「大庭宗一の博多熱風塾IN壱岐」の公開録音が15日、一支国博物館多目的ホールで行われ、市民約150人が視聴した。
福岡地区で平成12年から毎週日曜午後7時に放送されている人気長寿番組で、パーソナリティーは大庭宗一さんと富永倫子さんが務めている。壱岐での録音分は30日、5月7、14日の3回にわたって放送される。
1本目のゲストは白川博一市長。録音翌日の16日に67歳の誕生日を迎えることから、番組スタッフがバースデーケーキを用意し、会場が一緒になって「ハッピーバースデー」を歌うサプライズ。白川市長は「こんな形で誕生日を祝ってもらうのは67年間で初めて」と感激した。
白川市長は福岡のリスナーを意識して「壱岐は海の幸も山の幸も豊富なグルメの島。福岡から1時間で来られるので、ぜひゴールデンウィークに遊びに来て欲しい」と観光面をPR。また今後の夢を聞かれると「壱岐の子どもたちはみんな地元を愛していて、仕事さえあれば将来帰って来たいと思っている。若い人の働ける場所を作って、壱岐を賑やかな活気あふれる島にしたい」と語った。
2本目のゲストは海女で、昨春からはゲストハウスの女将も務めている大川香菜さんが、岩手から壱岐に来て海女を目指した理由などについて語った。「来るまではあまり壱岐の情報がなく、島暮らしはもっとハードルが高いかと思っていた。でも来てみたらダイエー(現イオン)はあるし、道路には信号、繁華街は飲み屋もあって、不便することがなかった。旦那と知り合った時に“結婚までデートは外でしちゃいかん”と言われたけれど、そんな田舎ならではの距離感が私は好きだった」と壱岐暮らしの満足度を話した。
さらにサプライズで「いま、お腹の中に新しい命を授かっているのです。海女、女将、ママの3役になるけれど、きっとみんなが面倒見てくれるので、まったく心配していません」と告白した。
3組目は壱岐高校東アジア歴史・中国語コースの離島留学生、三尾駿さん(3年=大村市出身)と西嶋菜純さん(2年=長崎市出身)が出演。2人が企画に携わった観光プラン「壱岐島四十二社巡り」について話した。
2人のお勧めパワースポットは、三尾さんは「月讀神社と住吉神社。住吉神社は全国にありますが、日本初の住吉神社は壱岐。パンフレットを読んでから観光すると、違った見方ができると思います」、西島さんは「小島神社。干潮時に渡れると恋愛成就の御利益があるし、静かで海の音が素敵」とその理由を語った。
2人は将来の夢について聞かれると、歴史コースの三尾さんは「東大に進学して史料編纂の研究をし、大学教授になりたい」、中国語コースの西島さんは「語学を活かして国際機関で仕事をして、中国との架け橋になり、世界平和に貢献したい」と堂々と語った。