県神社庁壱岐支部(榊原伸支部長)は23日、勝本町西戸触の聖母宮氏子・中田恭一さんの6㌃の斉田で、献穀田お田植え祭を開いた。同支部によるお田植え祭は平成2年から始まり、今年で28回目。
田長の中田さんをはじめ耕作長、田男・早乙女(霞翠小学校児童ら20人)、白川博一市長、川﨑裕司JA壱岐市組合長、地元住民らが参列して、1年間の豊作を祈願。壱岐神楽の「豊年舞」などが奉納され、注連縄(しめなわ)に囲まれた献穀田で菅笠、茜たすきに身を包んだ地元小学生らの田男、早乙女が、古式にのっとりコシヒカリの早苗を植え付けた。
早乙女代表を務めた大野ちひろさん(霞翠小学校6年)は「滅多にできない体験でとても楽しかった。学校の行事で田植えは経験していたので戸惑うことはなかったが、足が冷たかった」と話した。
田長の中田さんは「この地区が献穀田に選ばれたのは初めてで、とても名誉なこと。雑草の除去など準備は大変だったが、地域の皆さんが協力してくれてこの日を迎えられた。立派なイネを育てたい」と話した。