7月22、23日に諫早市で開催された県中学総合体育大会陸上競技は、男子共通走り幅跳びで松本汰壱(郷ノ浦3年)が大会新記録で優勝して全日本中学大会の参加標準記録突破、男子・郷ノ浦が総合準優勝した以外にも、壱岐勢の活躍が際立った。
タイムレースで争われた2年男子4×百㍍リレーは郷ノ浦(竹口然、長門虎太郎、長田詩汰、豊本昂甫)が最終4組目で46秒37をマークして優勝した。
アンカーを務めた豊本は「3走の長田からトップでバトンをもらったので、この組での1位は確信していた。1組目で長与が46秒47をマークしていたので、そのタイムを目標に必死に走った。自分たちの走りをすれば優勝できると信じていた」と表彰台の一番上で歓喜の表情を浮かべた。
同種目は九州、全日本大会には結びつかないが、2年生のレベルの高さは来年の県中総体で悲願の総合優勝へ向けて、大きな弾みとなった。
女子では1年八百㍍で田中咲蘭(芦辺)が2分22秒45で2位となり、九州中学校体育大会(5~7日・宮崎市ハイビスカス陸上競技場)への出場権を獲得した。田中は「市大会よりタイムを6秒縮めたが、(0秒32差の)2着に負けた悔しさの方が大きい。理想通りのレースができて、ゴール前で仕掛けたが、わずかに届かなかった。次は逆転したい」と決意を新たにした。
田中は3年生も出場した共通千五百㍍でも4位と健闘し、その能力の高さを見せつけた。
3年女子八百㍍では末永恋菜(郷ノ浦)が2分22秒12で3位と表彰台に上がった。末永は「県中総体で自己ベストが出せたのは良かったが、(上位2人の)九州大会出場が目標だったので、あと少し何とかならなかったかな、と悔しさが残る。でもこれが実力です」と潔くレースを振り返った。
◇男子共通八百㍍4位・竹口然(郷ノ浦2年)予選は2分02秒26の自己ベストを出せたが、決勝は3年生に体力負けしてペースについていけなかった。
◇男子共通三千㍍4位・渡野幹太(勝本3年)4位という着順よりも、最後に2年生に競り負けたのが悔しかった。
◇男子3年百㍍3位・松本汰壱(郷ノ浦)スタートでやや出遅れてしまったし、足が重かった。最後の種目で疲れが出ていたのかもしれない。
◇男子共通三段跳び7位・栗元涼輔(芦辺3年)ベスト8に残れて4本目以降を跳べたのは良かったが、自己ベストを更新できなかったのは悔やまれる。
◇女子1年百㍍3位・長岡幸奈(郷ノ浦)九州大会出場まであと少しだったので悔しいが、13秒27は自己ベストなので、その点は納得している