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新市議16人が決まる。新人山川さんがトップ当選。

任期満了に伴う第4回市議会議員選挙は7月30日に投開票され、立候補者20人(現職13人、元職1人、新人6人)から16人(現職11人、元職1人、新人4人)が当選した。任期は8月7日から4年。新議員の政党別内訳は自民4、公明1、無所属11人。地域別では郷ノ浦7、芦辺5、勝本2、石田2人。投票率は77・22%(男77・02%、女77・41%)で、前回を5・02ポイント下回り、壱岐市議選では過去最低を記録した。選挙当日の有権者数は市選管調べで2万2748人(男1万690、女1万2058)だった。

壱岐の島ホールで行われた開票作業は午後7時から開始され、午後8時5分の中間発表(開票率32・45%)は各候補とも250~300票。同8時35分の2回目中間発表(56・07%)では1人を除く19候補が500票で横並びになった。
票が動いたのが開始から2時間5分が経過した同9時5分の3回目中間発表(95・63%)。残りが無効票を含め7百票余りとなり、この時点で700票以上を獲得していた14候補が当確。600票以下の3候補の落選が濃厚になった。
だがここから最後の2議席の確定までに時間を要した。疑問票の取り扱いについて、開票立会人の意見が分かれたことが原因だった。
数票が結果を左右する選挙だけに、西雪晴選挙管理委員長らが立会人1人1人に対して疑問票取り扱いマニュアルを示しながら、その可否について慎重に説明し同意を得る作業が繰り返され、残りの3・37%の開票に1時間17分を要した。
全票の確定は同10時22分で、同25分からの西委員長の票の読み上げで、最後の2議席が判明した。開票に要した時間は、前回の2時間45分より37分間長い3時間22分だった。
西委員長は過去最低の投票率について「できれば80%を超えて欲しいと思っていたので残念だったが、投票所まで足を運ぶことが難しい高齢者が増えていることが、原因の一つではないかと考えている」と分析した。
一方で、期日前投票も前回の6383人から5987人に減少したことに関しては「市長選と違い、市議選は告示から1週間で投票なので、市民の判断材料が少なく迷いもあったかと思う。選挙公報がいまの大きさで良いのか、大きくして情報量を増やすべきなのか、今後検討していきたい」と話した。
当選した16人は、7月31日に壱岐の島ホールで行われた当選証書付与式に出席した。
新人でトップ当選を果たした山川さんは「1278票には正直驚いた。39歳という若さに期待をかけてもらったのだと思う。重責を感じる。若さとフットワークで足繁く市民に駆け寄り、1人1人と対話をしていくことが議員としての第一歩。商工会青年部、消防団の経験を活かし、子育て世代の代表として、市民に頼まれたことに対してすぐに動き、報告をしていく」と決意を語った。
同じく新人で1215票を獲得した清水さんは「市民の期待を信頼に変えていくことが大事。地場産業の振興、働く場所の確保で、子どもたちが帰ってこられる希望の島にしたい」などと選挙戦で掲げた5つの公約実現を誓った。
4年ぶりに議会への復帰を果たした久保田さんは「4年の充電期間に県の各種委員を務めるなど、見聞を広めることができた。以前は壱岐のことばかりを見ていたが、もっと俯瞰(ふかん=全体を上から見ること)して、県、九州、日本全体から壱岐を見なければいけないことに気が付いた。健康寿命の延伸、元気な高齢者が地域を引っ張る壱岐にしていくことに尽力したい」と抱負を述べた。

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