市、壱岐振興局、ハローワーク壱岐は14日、若者の地元定着促進を目指して「壱岐市内企業情報」の冊子を作成し、市内両高校と市教育委員会に6百部を贈呈した。市内中学校・高校の2年生全員に配布する。企業情報誌の作成は市内では初めて。今後は毎年、作成する。
冊子は全88ページで、市内35社の会社概要、施設紹介、スタッフの声などが写真付きで網羅されている。表紙は壱岐商2年高尾美沙希さんの「将来への希望」をテーマにしたイラストを採用した。
ハローワーク壱岐の中村浩樹所長は「従業員の声で会社のPRや仕事をやりがいを紹介してもらい、求職者に判りやすい内容になった。今年は高校卒業生のうち33人が地元就職と、昨年よりも6人増加した。この冊子によって来年はさらに増えてもらいたい。市ホームページでも公開されるので、UIターンの人にも活用してもらいたい」と期待を込めた。
壱岐高校の中山淳教頭は「これまで資料集めを就職担当者が手作業で行っていたので、とても助かる。いままでにない就職情報誌だ」、壱岐商業高校の吉田惣治校長は「アンケートでは66%の生徒が将来は壱岐に戻って来たいと答えている。その希望に沿う助けになるし、進路の幅が広がる」と話した。