壱岐市航路対策協議会が10月26日、市役所郷ノ浦庁舎で開かれ、8月28日の会議で懸案となった九州郵船に対する要望を取りまとめた。
委員からの要望は、▼バンカーサーチャージの調整金の幅見直し▼ジェットフォイルの座席指定化▼ネット予約の利便性の向上▼運航状況の配信▼船内Wi‐Fiの整備▼閑散期の値下げ▼島外からの乗船客の往復割引適用▼ベイサイドプレイスでの常時開設窓口設置▼利用料金の引き下げ、などが挙げられた。
バンカーサーチャージに関しては、県内でも運航会社ごとに基準などが違っており、他県の運行会社などとの比較も示しながら、利用者が納得できる制度に見直すよう九州郵船に対して要望していくことを決めた。
ジェットフォイルの座席指定化も九州商船、JR九州高速船、種子屋久高速船、佐渡汽船、東海汽船などで導入されており、利用客の行列解消、社会的弱者救済、家族連れの座席集中のためにも、他の運航会社と同様の指定席化を強く求める。
運航状況の配信は、欠航時などは電話が込み合い、つながりにくい状況にあるため、ホームページでの運航状況の表示、メール配信により電話問い合わせが減少することが見込まれる。またWi‐Fi整備は大きな予算が必要なものではなく、利用客が常時インターネットを使用できれば、フェリーの長い時間も乗船客が楽しむことができる。
これらの要望を次回の航路対策協議会で九州郵船社長に文書で手渡し、文書での回答と、実施不可能なものはその理由についても文書で示すことを求める。
また壱岐と対馬の指定区間サービス基準を分離する要望については、分離に反対している対馬に対してどのように働きかけていくか、引き続き検討していくこととした。