県は7月27日から、県内の農業団体や認定農業者などがインターネットで販売する商品を、30%引きで購入できるキャンペーン「ふるさと割」をスタートした。旅行クーポンの「ふるさと割」に続く地域創生策の一環で、、国の「地域住民生活等緊急支援のための交付金」約4億円を活用。期間は来年1月31日まで(商品がなくなり次第、または予算の上限到達次第終了)。県が物産振興のため代金を割り引くキャンペーンを実施するのは初めて。県内50事業者、壱岐市からは5事業者が参加を予定しており、すでにJA壱岐市、壱岐ゆず生産組合、梅嶋畜産が同割引での商品提供を行っている。
同キャンペーンに壱岐市から参加しているのはJA壱岐市(対象商品は旬の野菜セット、つや姫10㌔)、梅嶋畜産(壱岐牛サーロイン、リブロース、シンタマ、バラ、特用)、壱岐の潮風(ミディトマト1、2、3㌔)、壱岐ゆず生産組合(柚子加工品セット、ゆず茶、ゆずこしょう、ゆずの香、ゆべし)、壱岐の島・自然農の会(島おやつお得セット、島かりんとうセット、食べる椿油、日本ミツバチ生蜂蜜、壱岐早生にんにく)。
楽天市場の「まるごと壱岐物産展」サイトでは4日現在、「ふるさと割」対象商品としてJA壱岐市の「つや姫10㌔3684円」「おまかせ新鮮野菜セット13品+たまご1パック2875円」、壱岐ゆず生産組合の「ゆずこしょう3種・1個506円」(いずれもクーポン適用後の税・送料込みの価格)が、長崎県商工会連合会のショッピングサイト「長崎うまかもんカタログ」には梅嶋畜産から「壱岐牛サーロインブロック1本(11~16㌔)8316円」「壱岐牛リブロースブロック(7~9㌔)6804円」が掲載されている(いずれも税・送料込み)。
制度がスタートして間がないこともあり、予定の開始時期に間に合っていなかったり、商品が掲載されているサイトによって「ふるさと割」適用手順や表記に違いがあるなど不備な面も目立ち、利用者も最初は戸惑うことがありそうだが、割引されている商品には【ふるさと割対象商品】【ふるさと割特別商品】と明記されている。「長崎県農畜産品愛用キャンペーン」のホームページから「ネット割引キャンペーン」→「インターネット販売サイト一覧」→「各サイトのリンク」をたどっていくと比較的判りやすい。
お中元時期はぎりぎりだが、本州などの知いに壱岐産品を送る際などに活用でき、壱岐の物産を全国にPRする役割を果たしてくれそうだ。
また9月28日からは県内の農畜産品飲食・販売店舗を対象にして同様に3割引となる「飲食・販売店割引キャンペーン」もスタートする。10日までキャンペーン参加店舗の募集を行っており、壱岐からも一定数の店舗が参加を予定している。こちらは島民自身の利用や、観光客へのPRに活用できる。
一方、県産魚を提供する「長崎県の魚愛用店」(4日現在126店、うち壱岐地区15店)は9月10日から来年1月末まで、3千円の注文ごとに3割相当の9百円を割り引く「お得にディナー券」を発行し、長崎の魚の消費喚起を図る。事前に登録された県産魚料理1メニューが対象となる。魚愛用店のうちキャンペーンに参加する店は近く発表される。