壱岐高校(鶴田勝也校長、455人)の東アジア歴史・中国語コース中国語専攻の生徒が、5月23日に北九州市立大で開催された2015年度五星奨‐中国語コンテスト(日本・五星奨‐中国語教育推進会、北九州市立大・中国言語文化研究会主催)の暗誦部門菊の部(九州、沖縄、山口の日本人高校生・一般専門学校生など)で7年連続1位となるなど1~3位を独占。スピーチ部門第2部(同)でも1、2位を占めた。
暗誦部門菊の部には11人が出場。1位の鈴木岳斗さん(2年=神奈川県出身)は課題の「中国茶と日本茶」を、豊かな表現力で流ちょうに暗誦した。「7連覇がかかっていることは意識しないで、平常心で臨みました。2か月間、毎日練習をしていたので、絶対に大丈夫、と心に誓っていました。身振り手振りが不足したのが反省点なので、次の大会ではそれも完璧にして再度1位を狙いたい」と自信を見せた。
同部門2位の佐藤悠喜さん(2年=兵庫県出身)は「2位は嬉しい。今後のスピーチコンテストに生かしていきたい」、3位の森本千尋さん(2年=島原市出身)は「大会では初入賞。悔しい思いをしていたので、やっと入賞できて嬉しい」とそれぞれ喜びを語った。
スピーチ部門第2部は壱岐高のみの出場だったが、1位の松本泰晟さん(3年=福岡県出身)は「中国語の方言のおもしろさ」をテーマに、昨夏に訪れた上海外国語大購買部で、上海方言の女性店員との会話の苦労などから、中国の広さ、文化の奥深さを体感したことを発表。審査員との質疑応答も完璧にこなして、審査員から絶賛された。
松本さんは昨年大会は暗誦部門で1位となっており、大会連覇。「(同校中国語担当の)ハンカ先生の発音をマネしていれば結果は必ずついてきます。CDを作って何度も聞いて練習しました。次は12月の全国高校生中国語コンテスト(京都外語大主催)で全国1位を目指します」と力強く語った。
同部門2位の三宅史也さん(3年=福岡県出身)も「初めてのスピーチ大会でしたが、練習の成果を本番で出すことができました」と満足そうに話した。
同校の中島幹太講師は「中国語専攻の大学生と同じ内容の暗誦を、制服を着た高校生が見事にやると、会場がどよめく。その声が生徒たちの自信につながっている。スピーチや質疑応答も、審査員の在福岡中国総領事館の丁剣領事から“壱岐高生は準備が素晴らしい”と絶賛された」と生徒たちの熱心さを称えた。