郷ノ浦港のジェットフォイル用浮桟橋の設置が完了した。市によると今後、国の許可等の手続きを経て、4月以降に供用開始される。
郷ノ浦港では現在、フェリーとジェットフォイルが同じ岸壁に着岸している。タラップを使って乗降するジェットフォイルは、最大で2㍍以上の潮位差を受けてタラップの傾斜が大きくなり、車いすの利用者や高齢者の乗降に危険が伴っている。
また、潮位によって1、2階の船の乗降口が変わるため、車いすの利用者や患者搬送の際、場合によっては船内の階段を移動する必要がある。浮桟橋設置により、全て1階からの乗降となるため解消される。
浮桟橋の整備は県が国の60%補助を受けて令和3年度から実施。本年度末の完成を予定している。
事業費はターミナルからの通路屋根などを含めて約14億円。浮桟橋は長さ40㍍、幅10㍍で、長さ24㍍の連絡橋で陸上と接続する。
乗船場所の移転に伴い、市はターミナル内の案内板や電気工事を行っている。ターミナル横の広場は平地にして修学旅行生などの集会場所にする。
また、駐車場の再編にも着手しており、ターミナル東側の観光案内所横のスペースを軽自動車16台が停められる一般利用者用の駐車場に変更し、その隣にもタクシー乗り場を新設してジェットフォイル利用客の利便性を高める計画。
現在128台が駐車できるターミナル正面の駐車場も、2車線の周回道路を1車線に変更したり植栽を整理するなど、駐車台数の増設に向けて関係者と協議が行われている。