県は、令和5年(1~12月)の観光客数などまとめた観光統計調査の結果を公表した。本県の日帰り客を含む観光客延べ数は約2934万7500人で、前年に比べ約411万人(16・3%)増えた。
新型コロナ感染症の感染症法上の位置づけが5類に移行したことによる行動制限解除を受けて大幅に増えたが、統計を取り始めた昭和47年以降最高を記録した3550万人(平成30年)にはまだ届いていない。観光消費額は3525億円と29・4%の大幅増。延べ宿泊客数も732万4524人と15・9%増えた。
壱岐ブロックの観光客延べ数は35万306人で、前年から約3万人増加。観光客の実数も18万2790人と、前年の16万7697人から約1万5千人(9%)増えた。そのうち日帰り客数は約6万人。宿泊客の平均宿泊数は1・37日だった。
ほかの離島は、五島がマラソンイベントの再開や五島列島が舞台となったドラマ放送の効果で約26万1千人から32万4千人に約24%増加。対馬は韓国との国際定期航路が三年ぶりに再開したことや朝鮮通信使再現行列が4年ぶりに行われ、約13万人から24万3千人と88%の大幅に増えている。
県全体の観光客実数は約2202万3千人(対前年16・5%増)。一人当たりの消費額は日帰り客が8740(同24%増)、宿泊客が3万6031円(同5・6%増)と過去最高となっている。
修学旅行宿泊者数は、県全体では42万519人で前年に比べ約5万9千人(12・3%)減少。本市は3895人で、五島市の2807人、対馬市の603人に比べて多いものの、前年と比べると約1400人(26・5%)減っている。