文化・芸術

元軍の「石弾」を展示 元寇750年 県埋文センター

 県埋蔵文化財センターのオープン収蔵展示「モンゴル襲来 壱岐・対馬とその時代」が一支国博物館1階で開かれている。観覧無料で10月20日まで。
今年はモンゴル帝国(元)が日本に二度侵攻した元寇のうち、最初に侵攻した「文永の役」から750年の節目の年となる。
展示では、平成25年度から5年間、同センターと松浦市が調査した鷹島海底遺跡から見つかった「石弾」や船のバランス材やかまどとして使われたと見られるレンガなど、元軍の船と共に沈んでいた6点を展示。その時代背景を示す芦辺町の定光寺前遺跡や覩城跡から出土した貿易陶磁器なども展示している。
また、対馬の元寇上陸の地、小茂田浜から東に約2㌔内陸に入った下原(しもばる)の出土品も展示。この調査地点からは焼けた土も発見されており、元軍との戦いを示す痕跡の可能性も指摘されている。同時に鎌倉時代の中国産や国産の土器や陶磁器も見つかっているが、その中でも携帯型の砥石は武器を研いだものとも考えられ元軍が武器を研ぐ目的で持ち込んだ可能性もあるという。

関連記事

  1. 宮中献穀へ「播種祭」 今年は郷ノ浦町で栽培
  2. 出迎え・見送りでおもてなし オレンジレンジライブ歓迎委員会
  3. 中国湖北省の名所紹介 チョウさんのニーハオ教室
  4. 元沼津中校長 ウエダ清人さん 壱岐題材の油彩画展示
  5. テレQアナウンスコンテストに出場 壱岐高2年、松本文香さん
  6. 豊永琴音さん(初山2年)の版画が知事賞 8万5605人から子ども…
  7. 弥生人の生活伝える石製品 原の辻ガイダンスで企画展
  8. 串山ミルメ浦遺跡 元は海 原の辻ガイダンス発掘速報展

おすすめ記事

  1. へき地保育所閉所問題が混迷 閉園延長請願書に9議員賛同 来年3月末閉所予定の柳田・志原保育所
  2. 停電防止に電線地中化工事を
  3. 壱岐観光客18万2790人 R5年県観光統計調査

歴史・自然

PAGE TOP