小中高校生が実際の選挙候補者への投票や選挙の運営を体験する模擬投票「いきこども選挙」が4月14日投開票予定の壱岐市長選挙に合わせて実施されることになった。本県での実施は初。
子どもたちに主権者としての権利と責任について学んでもらおうと、市民有志でつくる「いきこども選挙実行委員会」(渡野剛実行委員長)が主催し、市教育委員会が後援。今後、選挙の仕組みなど学ぶワークショップを数回開く。
こども選挙の「有権者」は、壱岐市長選挙の有権者ではない、2006年4月16日以降に生まれた市内の小中高校生で、約2500人が見込まれている。
投票は市長選挙と同日実施予定で、投票会場や時間など詳細はワークショップで決定される。
こども選挙は、22年10月の神奈川県茅ケ崎市長選挙で初めて開かれ、同実行委が開催の手法などを公表しており、さいたま市や鳥取市などでも相次いで実施されている。
渡野実行委員長(41)は「主権者教育を通じて、自らの声を社会に届ける力を育み、地域社会への参画意識が高まることを期待している。少しでも子どもたちの勉強になれば」としている。
実行委はこども選挙を運営する「こども選挙委員」を募集している。対象は今年4月時点の小学4年生から高校3年生で、各ワークショップと投票日当日にできるだけ参加できる人。申し込み締め切りは2月18日。
初回ワークショップは2月4日午後2時から3時半まで、芦辺町の離島センターで開かれる。参加無料。問い合わせは事務局のクロスポート武生水(☎050‐5211‐5434)。