芦辺町芦辺浦でコワーキングスペース「ACB Living」を運営する株式会社コレルは8日、プラスチックのリサイクルなど学ぶオンラインセミナーを開き、約15人が参加した。
同社は環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる国際認証「Bcorp」を取得し、環境問題の啓発など行っている。
セミナーでは、大阪の廃棄物処理会社で働き、オンラインコミュニティ「ごみの学校」を運営する寺井正幸さんを講師に、プラスチックを巡る現状や課題を学んだ。
寺井さんはプラスチックにはPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)があり、リサイクルするためには単一材質に仕分ける必要があることや、国内の廃プラスチックは輸出12%、焼却64%、埋め立て8%、リサイクルは16%に留まっていることを説明。また、質が悪い廃プラスチックが輸出され、放置されて自然界を汚している現実を示し、プラスチックの減量と分別で、適切に処理する重要性を説いた。
セミナーに続き、讃岐谷共同代表らは清石浜海水浴で漂着ゴミを拾った。同社の刑部友理さん(28)は「海洋ゴミは大きな問題とわかってはいたが、活動をして、より自分事に感じた。壱岐からこういう活動を発信していきたい」と話した。