市消防本部は3月26日、新たに納入された屈折はしご付消防ポンプ自動車の安全運用を願う祈願祭を芦辺・住吉神社で開き、白川博一市長、豊坂敏文議長らが出席。関係者の玉串奉納、神主による車祓いなどが行われた。
はしご車は、平成12年に壱岐消防署郷ノ浦支署に配備された車両が20年を経過して老朽化したため、昨年7月の市議会で契約金額1億5070万円で福岡市のヤナセファイテックと契約することが議決され、この日までに納車された。3月29日から同支署で運用を開始した。
同車は3段伸縮で高さ25㍍のはしごを装備し、作業半径は17㍍。屈折はしご先端の作業用バスケットは3人まで、計270㌔が乗って作業することができる。バスケットは左右45度の首振りができるので、火災現場の正面に車をつけられない時でも、火の正面に回り込むことができる。
また地表からマイナス6㍍までバスケットを下げることができるため、水の事故の人命救助などにも対応できる。シャーシーは日野自動車製で、重量は7㌧。
市消防本部は「厳しい市財政の中で車両更新をして頂き感謝している。消防車は出動しないことが何よりで、前任のはしご車も出動はほぼなかったが、市民の安心につながる」と話した。