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わたらキラキラズが初優勝。一支國幼児相撲大会

第22回一支國幼児相撲大会(同実行委員会主催)が7日、壱岐島総合開発センター全天候型多目的施設で開催され、9幼稚園・8保育所・1こども園から個人戦に77人(5歳46、4歳31)、団体戦に53チーム275人の幼児が出場し、熱戦を繰り広げた。個人戦5歳児の部は山口煕一(きいち)さん(郷ノ浦幼稚園)、4歳児の部は田代紘大(こうだい)さん(郷ノ浦幼稚園)と、ともに郷ノ浦幼稚園の園児が横綱の座を射止めた。団体戦は渡良保育所「わたらキラキラズ」が初優勝を飾った。

個人戦5歳児の部は、昨年の4歳児横綱・江口陽結愛(ひゆう)さん(筒城保育所)をはじめ上位だった3人がB土俵に集中する激戦となったが、このB土俵は山口煕一さん(郷ノ浦幼稚園)が2回戦で昨年準優勝の清川恵李(めい)さん(田河幼稚園)、決勝で江口さんを破り、B土俵1位で決勝トーナメントに進出。決勝はA土俵1位から勝ち上がってきた田中海迅(みはや)さん(石田こども園)との対戦となった。

田中さんは出場選手中、ナンバー1の体格を誇り、山口さんよりもひと回り大きい。田中さんの体の大きさを見た山口さんは「体が大きいのでどうしようかなと思っていた」とやや不安にもなったが、土俵に上がると表情は一変。パワーを活かして寄ってくる田中さんに対して、土俵際でスッと体を入れ替えて、左からのすくい投げ一発で仕留めた。山口さんは「押されて、あぶないと思ったけれど、うまく投げられた。幼稚園でみんなで練習したのが良かった」と優勝を喜んだ。母・梢さんは「勝ちたいという気持ちが強くて、自分なりに取組のシミュレーションをしていたので、アドバイスもしなかった」と息子の意思を尊重したことが勝因だと話した。

個人戦4歳児の部決勝は、田代紘大さん(郷ノ浦幼稚園)が平田舷貴(げんき)さん(石田こども園)を土俵際で豪快に浴びせ倒して優勝した。田代さんは体格がそれほど大きいわけではないが、怖がらずに前に出続ける積極さと、運動神経抜群な足技がさえわたった。優勝については「うれしい。自信はあった。勝てたのはご飯をいっぱい食べたから。ハンバーグが好きで、昨日も食べた」と父・敏行さんに助けてもらいながら真剣に答えた。敏行さんは「元気で明るい子。練習は1か月前からだったが、勝ったり負けたりするのが楽しかったようだ。2歳上の兄にもいろいろと教わっていた」と息子の勝因を語った。

団体の部の決勝は、ともに幼稚園・保育所として初優勝に挑む瀬戸幼稚園「せとポケおに」と渡良保育所「わたらキラキラズ」の対戦。予選から圧倒的な強さを見せた「わたらキラキラズ」は、決勝でも勢いが違った。先鋒の西絃太(げんた)さんこそ寄り切りで敗れたが、次峰・長岡廉真(れんしん)さんははたき込み、中堅・平山希帆(きほ)さんは寄り切り、副将・林田彩愛(さら)さんは押し出し、大将・東谷光輝(みつき)さんは右からの下手出し投げと怒涛の4連勝。決勝は出場しなかったリザーブの西康太(こうた)さんも含め、6人のチームワークの良さ、元気いっぱいの取組で、初の団体優勝を飾った。

予選から立ち合い一気の相撲でチームをけん引した東谷さんは「いつもお父さんと練習をしていた。お父さんから、低い態勢で寄ること、相手が動かない時はしっかりとまわしを引き寄せること、足は揃わないように前後に開いておくことをアドバイスされて、その通りにやったら勝てた」と基本を大切にしたことを強調した。西美佳監督は「技術的なことはお父さんたちが四股、股割から教えてくれた。私が教えたのはしっかりと挨拶することだけ。全体の練習はお盆明けから6回だけだったが、みんなが一つになって取り組んでくれたおかげ」と優勝を喜んだ。

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