一支国博物館の特別企画展「しまごと芸術祭2018」の一環で1日、落語公演「三遊亭歌之介独演会」が3階多目的ホールで開かれ、180席が満席となった。歌之介さん(59)は鹿児島県出身。3代目三遊亭圓歌に弟子入りし、1987年に18人抜きの大抜擢で真打昇進し、初代・三遊亭歌之介となった。来年3月に4代目三遊亭圓歌を襲名することが発表されている。歌之介さんの公演は昨年も企画されていたが、台風のために中止となっており、落語ファンにとって待ちに待った開催だった。
歌之介さんは「会場が満員だと思って喜んでいたら、無料だったからなんですね。千円だったら観客は3人だったかも」とつかみのネタを披露すると、早くも会場は爆笑の渦となった。公演は1時間半しゃべり放しの独演会。少年時代や母親、師匠のことなどを題材にした新作落語には、時事ネタや、健康問題などためになるマメ知識も盛り込み、十八番の「爆笑龍馬伝」「B型人間」などを次々に披露。古典落語は、便所がない田舎の村の人を題材にした「勘定板」などを、鹿児島弁もまじえながら披露し、会場から笑い声が絶えることがなかった。