社説

障害者週間を前に考えること。

12月3~9日までの1週間は「障害者週間」に指定されている。国民の間に広く障害者の福祉についての関心と理解を深めるとともに、障害者が社会、経済、文化、その他あらゆる分野の活動に積極的に参加する意欲を高めることを目的とした週間だ。

本市の障害者手帳所持者数は2400人前後で推移しており、人口の1割弱にのぼる。今年4月施行の「壱岐市障がい福祉計画(第5期)」の中でも、障害者週間に合わせてパンフレットの配布など社会的な障壁を除去するための情報提供を図っていくことなどが書かれている。行政の取り組みが重要なのはもちろんだが、市民の協力なしには計画推進は図れない。スーパーマーケットの駐車場の障害者用スペースに駐車をする一般車両が多く見られることは残念だ。一方で、このスペースに駐車している障害者マークを付けた車両を健常者1人が運転していたのを見かけたこともある。いずれも罰則規定はないが、マナー遵守が求められる。障害者に対しての配慮も必要だが、必要以上の壁を作ることも避けなければならない。

先日、NBCテレビ制作「新窓をあけて九州~ぼく、大輝、12歳~」を視聴した。県内に住む秋山大輝さんは生まれながらに骨形成不全症という骨が折れやすい難病を患い、外では車椅子での移動しかできず、手も自由には動かない。いまでも骨折への恐怖が常にあるものの、大輝さんも家族も常に笑い声が絶えず、大輝さんは不自由な手ながら昨年の全国規模の美術展の書の部で特賞を受賞。将来の夢は「小さい頃は空を見るくらいしかできなかったので、気象予報士になりたい」と話した。番組のナレーションも大輝さん自身が務めた。大きな障害を抱えていても、常に明るく前向きな大輝さんの姿を追った番組は、「心のバリアフリー」の重要さを改めて知らしめる素晴らしい出来栄えだった。再放送があるかもしれないので、ぜひ視聴してもらいたい。

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