第34回全国小学生陸上競技交流大会長崎県予選が24日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で開かれ、壱岐ジュニアランナーズ(Jr)から男子8人、女子7人が出場。男子4×百㍍リレー決勝で壱岐Jrチーム【山内琉空(りく)、重井鞍吏(あんり)、田中咲稀人(さきと)、東谷豊連(とよまさ)=いずれも6年】が54秒14で昨年に続いて連覇を果たした。
2008年北京五輪、16年リオデジャネイロ五輪でともに銀メダルを獲得し「日本のお家芸」と呼ばれている男子4×百㍍リレーだが、小学生では「壱岐のお家芸」となった。昨年は岩本瑞生(予選は吉川明輝)、福原成揮、立川聖、竹下紘夢のメンバーで県大会を圧勝し、全国大会でも準決勝まで進んだが、「スーパー小学生」と言われた竹下をはじめ、いずれも6年生だったため、今年はすべて新メンバー。未知数な部分も多かった。だが壱岐Jrは強かった。予選1組で54秒77の1位になると、予選5組までにこのタイムを超えるチームはおらず、予選2位の福江クラブAに0秒99差をつけてのトップ通過を果たした。
決勝はその福江が最大のライバルと目されていたが、同チームは1・2走間のバトンパスでミスして大きく遅れた。壱岐Jrは1走の山内から重井、田中、東谷と流れるようなバトンリレーを見せて、予選タイムを更新する54秒14。2位ISAHAYA JrAに1秒83の大差をつける圧勝で、昨年に続いてこの種目で全国切符を手にした。昨年は6年百㍍で決勝に進んだのは3位になった竹下1人だけだったが、今年は重井が3位、東谷が4位で、辞退した山内もいる。田中も準決勝に進んでおり、全体的なレベルでは昨年のチームに負けないものがある。全国大会での決勝進出も決して夢ではない。
▽1走山内「6年百㍍準決勝は13秒93の全体7番目で決勝進出を決めていたが、リレーに体力を温存するために決勝出場を取り止めた。それだけリレーで勝ちたい気持ちが強かったので、優勝できて本当に嬉しい」。
▽2走重井「バトンパスがスムーズにできたのが勝因だと思う。もっと練習すればまだタイムは詰められる」。
▽3走田中「初めての大きな大会で緊張したが、ミスなく走ることができて満足している。予選で2位とはかなりタイムが離れていたので、自信を持って決勝に臨めた」。
▽4走東谷「去年のチームと同じくらいのタイム(53秒82)で走りたかったが、残念ながら届かなかった。でも全国では昨年のチームよりも上の成績を目指したい」。