地域情報

江戸時代末の壱岐と比較 一支国博物館で「壱岐名勝図誌展」開幕

一支国博物館の第25回特別企画展「壱岐名勝図誌展」~名勝図誌の絵図に見る壱岐の今昔~が4月28日から1階テーマ展示室で始まった。6月28日まで。入場無料。
「壱岐名勝図誌」(1861年発刊)は江戸時代末に壱岐島を治めていた第10代平戸藩主・松浦熙(ひろむ)の命で、壱岐で神職を務めていた後藤正恒と吉野尚盛兄弟が11年かけて作成された。全25巻には2人が歩いた順に壱岐国の24の村それぞれの伝説、風俗、地名などが記されている。
壱岐市は25巻のうち16巻を所蔵しており、一挙公開は今回が初めて。展示では風景・建物、人物に焦点を絞り、江戸時代と現在との写真、記述の比較ができるように工夫されている。また図誌に掲載されている「国分寺所蔵雲瓦」、「聖母宮所蔵茶壺」の実物も展示している。
須藤正人館長は「この図誌は地元の人にも意外に知られていない飼料。第10代藩主の松浦公は大変に穏やかな殿様で、人々に親しまれる治世を実現した。図誌も壱岐の歴史や神社仏閣の多さに着目し、壱岐を訪れる人のために編さんしたもの。当時の穏やかだった壱岐の姿を想像しながら、現在の風景などと比較を楽しんでもらいたい」と話した。
展示に合わせて10日に壱岐学講座「壱岐国続風土記の世界~深江邑~」(講師は一支国博物館ボランティアの会会長・山西實)、24日に特別講座「古式捕鯨業時代の壱岐漁場の捕鯨」(講師は平戸市生月町博物館・島の館学芸員・中園成生)などの関連講座が開講される。

 

関連記事

  1. 7蔵が乾杯用焼酎を共同開発 壱岐焼酎の日10年・地理的表示20年…
  2. 火災が多発、今年すでに19件 野焼きは事前の届け出を
  3. ORCに業務改善勧告。不適切整備で約百便運航。8月5日までに報告…
  4. 7候補地を三段階で評価 壱岐振興局との共同化も検討 市庁舎建設検…
  5. 江戸文化の生活鮮やか。埋文センターで収蔵展。
  6. 赤ちゃんイルカ「ミラク」が死亡 イルカパークのアイドル
  7. 住吉神社で園遊会
  8. 海岸を薄紫に彩る。ハマベノギクとダルマギク。

おすすめ記事

  1. 壱岐初のZINEイベント 市内外40組が出展
  2. 田中海凪さん(石田中2年)に内閣総理大臣表彰 障害者週間のポスターが全国最高賞 ヘルプマーク の周知訴える
  3. 壱岐署が各種支援活動を実施 12月2日まで犯罪被害者週間

歴史・自然

PAGE TOP