壱岐サイクルフェスティバル(第26回壱岐サイクルロードレースなど3大会)が8日、市内の特設コースで行われ、3大会11部門に615人(昨年は737人)が出場し、600人が完走した。
50㌔はエリート32人、エキスパート各部門298人が文化ホール前から一斉にパレードスタート。直後に大混雑の中で転倒があり、3台ほどが巻き込まれて心配されたが、けが人は出ずに全車がすぐにレースに戻り、郷ノ浦大橋からアクチュアルスタートが切られた。
エリート50㌔はゴールの大谷公園直前の急坂で集団を抜け出した白石真悟(33=山口)が1時間21分48秒で、昨年に続いて2連覇を果たした。「ゴール直前になってエキスパートの選手(西山信広)が猛然と追い上げてきたので、部門は違っても抜かれたら格好悪いな、とヒヤリとしました。昨年のタイム(1時間22分53秒)よりも良かったので満足しています。壱岐のコースは適度なアップダウンがあり、テクニカルで、景色を楽しむ余裕はありませんが、楽しいコースです」と表彰台の真ん中で笑顔を見せた。
エキスパート30㌔は、U-39の井ノ上琢海(24=福岡)がトップでゴールした。「レースを始めたのは2年前からで、壱岐は初出場。実力が結果に表れるコースと言われているので、この優勝は大きな自信になります」と胸を張った。
女子50㌔は、昨年の国体プレ大会で優勝するなど壱岐ではなじみのパターソンメジル(33=長崎・Team ASAHI)が男女混合のエリートに出場して1時間32分14秒をマークして24位と貫録を見せ、「思っていた通りの走りができました。最高にハッピーです」と流ちょうな日本語で喜びを表した。
エキスパート女子30㌔は徳留春美(50=鹿児島)が優勝。この4年間の成績は②①②①と常に首位争いをしており「昨年のタイムより3分近く悪かったのは不満ですが、1着を目指していたのでその点は気分が良いです」と2年ぶりの優勝を喜んだ。
特別表彰の遠来者賞は、北海道旭川市から50㌔に初参加した山本正(62)。「57歳から自転車を始めて、妻(真弓さん)と一緒に大会に出場しながら全国を回ることを60歳からの趣味にしています」と壱岐観光も満喫した。
【成績】(エリートは6位、他は3位まで)▽エリート50㌔ ①白石真悟(山口)1時間21分48秒②日隈優輔(福岡)1時間21分52秒③井戸川真一(福岡)1時間21分53秒④木村太郎(福岡)1時間21分56秒⑤宮本利徳(熊本)1時間21分58秒⑥星野努(長崎・PASTA)1時間21分58秒
▽エキスパート男子50㌔ ①西山信広(福岡)1時間21分49秒②山ノ内卓也(福岡)1時間21分55秒③濱野慎仁朗(福岡)1時間21分56秒
▽エキスパート女子50㌔ ①中野美紀(大分)1時間34分11秒②田方佐矢子(長崎・かぼぱんが長崎支部)1時間41分38秒③明地麻由(長崎・かぼぱんず佐賀支部)1時間46分46秒
▽エキスパート30㌔U-19 ①西寅太郎(福岡)43分56秒②宮崎建人(福岡)43分56秒③逢富航平(長崎・ACS)43分59秒
▽同U-39 ①井ノ上琢海(福岡)43分53秒②木村寛(福岡)43分53秒③山下勝人(福岡)43分55秒
▽同U-49 ①山元宏造(福岡)43分55秒②森本浩樹(福岡)43分56秒③松岡幸雄(福岡)43分58秒
▽同U-59 ①坂本祥一(福岡)47分16秒②水野敏彦(熊本)47分19秒③野中正己(福岡)47分24秒
▽同O-60 ①井上好徳(福岡)47分48秒②津村民生(山口)49分14秒③本田務(長崎・PASTA)49分22秒
▽レディース30㌔ ①徳留春美(鹿児島)52分53秒②山口裕美子(福岡)57分59秒③富本理子(長崎・かぼぱんず長崎支部)1時間00分50秒
▽ジュニアエキスパート30㌔ ①佐藤健(福岡)47分18秒②藤田翔太郎(福岡)52分21秒③釘宮斗弥(大分)53分55秒
▽小学生8㌔ ①山内伊織(福岡)15分40秒②富永拳士(福岡)17分53秒
▽中学生8㌔ ①岩津走(福岡)14分16秒
▽チーム特別賞 ①Blue Grass【Aチーム】4時間05分56秒②九州大学サイクリング同好会4時間08分49秒③Team サコッシュ4時間09分13秒
▽最高齢者賞 緑義雄(熊本)81歳
▽遠来者賞 山本正(北海道)旭川市
▽申し込みトップ賞 高橋一朗(福岡)