友だち追加

© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20184/27

壱岐の海を「センター」に。

以前の新聞社で芸能を担当していた時に、作詞家・秋元康さんの取材をしたことがある。AKBグループ結成前だったが、すでにおニャン子クラブで大成功を収めていた。秋元さんは「アイドル」の条件として、「何かひとつ、飛び抜けたものがなければ成功しない。水準以上に可愛い、歌やダンスが上手いというだけでは、すぐに埋もれてしまう」と話した。「三人娘と言われた山口百恵さんは14~15歳とはとても思えない、とてつもない雰囲気があった。森昌子さんはまさに天才的に歌が上手かった。桜田淳子さんは居るだけで周り全体が華やぐオーラがあった。超越した3人がたまたま同時代に誕生した奇跡のような出来事だった」と70年代アイドルを振り返った。だからこそ秋元さんは「普通に可愛い女の子」を多数集めて素質の違いをカバーし、おニャン子クラブ、AKBグループで大成功させたのだ。ただし、グループの中にも「センター」は必ずいる。中心になる1人の存在が、グループ全体をけん引しているのだ。

同じことを壱岐観光に当てはめて考えてみた。壱岐には魅力的な素材が溢れている。美しい海、歴史を感じさせる遺構や神社、ウニや壱岐牛の食材。どれをとっても一級品だ。だがどれも「トップアイドル」というほど抜きん出た存在ではない。それだけに市や観光連盟が、秋元さんのような手法で「素材の数」で壱岐を売り込もうとしているのは間違いではないとは思うが、その中で「壱岐にしかない」という「センター」を務める存在がまだ見当たらない。

素材の中でもっとも素質が高いと思われるのは、筒城浜、錦浜、大浜の静かな美しい砂浜ではないだろうか。美しい海は沖縄に多くあるが、ここまで雄大で人が少なく、「海」を実感できる海岸は全国にも少ない。多くの観光客が「離島」に求めるのも「海」であるはず。この砂浜をどのような「センター」に育て、売り出していくのか、その手腕が壱岐市に問われている。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20229/19

都道府県対抗中学バレー 県選抜に 郷ノ浦3年、松山凌大さん

第36回全国都道府県対抗中学バレーボール大会(12月25~28日、大阪市)に出場する県選抜選手に、郷ノ浦3年、松山凌大さんが選出された。本市…

20229/19

市内最大「山川家のエノキ」 台風の強風で折れる

台風11号の強風で、郷ノ浦町平人触の市指定天然記念物「山川家のエノキ」が折れているのが見つかった。 所有者の男性が、6日朝に家周辺を見回っ…

20229/19

海を眺めて朝ごはん 市民ら壱岐の食材に舌鼓

勝本浦まちづくり協議会主催の「朝市であさごはん」が11日、黒瀬駐車場で開かれ、市民らが勝本湾を眺めながら朝食を楽しんだ。 朝市商店街の活性…

20229/12

庭園で偶然発見の「からわけ」 博物館講座で河合副館長が解説

一支国博物館の壱岐学講座が4日にあり、同館の河合恭典副館長が国津神社(郷ノ浦町渡良浦)で見つかった「かわらけ」(土師器)について話した。 …

ページ上部へ戻る