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勝本が逆転で優勝。中学女子ソフトボール

ソフトボールの春季市中学生女子大会(第45回県中学生女子大会壱岐予選会)が21日、大谷公園専用球場で開かれ、勝本が2勝を挙げて優勝。1勝1敗で2位の郷ノ浦とともに、6月23、24日に島原市で開かれる県中学大会への出場を決めた。

ともに1勝同士で迎えた第3試合、郷ノ浦‐勝本戦が実質の決勝戦となった。郷ノ浦は1回表、まだ制球が定まっていない勝本先発・香椎の投球をじっくりと見定め、2四球2安打4盗塁と2つのバッテリーエラーで一挙に3点を挙げた。勝本は1回裏、先頭の香椎が左翼線へ本塁打を放ち1点を返すと、2回にも無死からの連続安打でチャンスを作り、敵失もあって2得点。試合を振り出しに戻した。郷ノ浦は3、4回に1点ずつを追加したが、勝本は4回裏、1番香椎の三塁強襲打、2番山石の中前安打、3番坂本のショートゴロ間にそれぞれ1点を加えて逆転。6回裏も3番坂本のセンターへの二塁打、4番松尾の左前打で2点を追加した時点で、80分の時間制限を超えたため8‐5で勝負を決めた。

サッカーで鍛えた下半身の強さで粘投を見せた香椎彩香投手は「1回に3点も取られてしまったが、味方がしっかりとフォローしてくれた。2回以降は丁寧に投げられたと思う。初回の本塁打は、たまたまうまく当たっただけです」と笑顔を見せた。松尾あこキャプテンは「1年生にとって初めての試合なのに、練習の成果をしっかりと出していた。厳しい場面でも笑顔で乗り越えていくのが、このチームの特徴です」と話した。

例年、春季大会はソフトボール未経験の1年生も加入することで、エラーなどミスが多いが、今年は第1試合の郷ノ浦‐芦辺戦では8、9回のタイブレークでも得点がなく決着がつかなかったように、各チームとも守備力が強化されてきた。特に投手陣は、日本代表チームの投手でもある壱岐高校・森勇紀教諭(33)の指導を受けたこともあり、レベルが高まっている。6月の県大会でも、そのレベルアップぶりを示してくれそうだ。

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