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「知ることが自分の心の成長」読書感想文最優秀の寺井さん。

県内の小学生を対象にした第46回県読書感想文コンクール(県学校図書館教育研究会など主催)の高学年の部で、寺井さくらさん(石田6年)が2年連続4度目の最優秀を獲得した。

寺井さんが課題書の中から選んだ作品は「スピニー通りの秘密の絵」(ローラ・マークス・フィッツジェラルド著)。ニューヨーク・スピニー通りで暮らす13歳の少女セオは、突然亡くなった祖父が遺した「卵の下を探せ」という言葉を頼りに、巨匠ラファエロが描いたかもしれない絵を発見。その絵のことを調べていくうちに、祖父が関わった第二次世界大戦時のナチスによるユダヤ人迫害について知ったり、個性的なセレブ女子ボーディと知り合い友情を育みながら、謎を解いていく物語だった。

寺井さんは「主人公セオの気持ちになって読んだ。ナチスのことなど、つらいこと、難しいことが多く、向き合うことが大変だったが、両親に相談したり、内容・言葉をよく調べながら読み進めていった」と重いテーマに立ち向かった。読み終わった後に強く感じたことは「平和について『知る』ことの大切さ。ショックな歴史でも、知らないでいることの方が恐ろしい。知ることで同じ過ちを防ぐことができる。現実を受け入れて、いろいろなことを知って、自分の心を成長させていくことが大事。それが読書することの重要さだと思う」と習慣として身に着けた読書の大切さを話した。

学校での平和学習や読書で「平和観」について考えている。「1日1日みんなが笑顔で過ごすことが幸せだと思う。友だちと笑顔でいられる私は、いまとても幸せ。自分自身も、世界のみんなも、笑顔を続けていけるように、将来は絵本作家になってみんなの笑顔を作っていきたい」と将来の夢を語った。

昨年は姉妹で最優秀を受賞した妹・くるみさん(石田3年)が、今年も「天馬のゆめ」(ばんひろこ著)で優良を受賞し、2年続けて姉妹で表彰された。同作も戦争時の話で、小さな木造の練習機「天馬」が戦争末期に特攻機として使われたことがテーマ。くるみさんは「難しかったが、姉に相談しながら読み、感想文を書いた。今年も2人で受賞できて嬉しい」と笑顔を見せた。

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