アニメや漫画の登場人物に扮するコスプレーヤーが写真や動画を発信することで外国人観光客誘致につなげる海外コスプレーヤー招へい事業「壹岐Cosplay Project」(市主催)が13~15日に行われ、台湾のアイドルグループ「CANDY☆STAR」の澄乃(すみの)さん(22)、空色(あおい)さん(22)の2人が市内の観光名所で写真・動画撮影を行った。
撮影の舞台は玄海酒造、一支国博物館、辰ノ島、小島神社、大浜海水浴場、住吉神社など。2人はそれぞれの場所の雰囲気に合わせたミニ浴衣、はかま、アドベンチャー風衣裳などを着て撮影。その様子は2人のSNSで生中継で世界に発信した。
澄乃さんは「台湾では結婚式のための記念写真を絶景の中で撮影する習慣がある。壱岐には写真映えする風景がいろいろあるし、空気が澄んでいて気持ちがいい。撮影に来たい人は多いと思う」、空色さんは「台湾の女の子は日本のサブカルチャーが大好き。コスプレも日本の文化の一つで、日本でこのような撮影をしたいとみんな思っている。きれいな海を一人占めできる辰ノ島は最高だった」と感想を話した。
撮影した写真・動画は、壱岐をPRするポスター、ポストカード、チラシ、宣伝動画などに使用されるほか、11月2~5日に台湾で開かれる高雄国際観光展の福岡市と壱岐市の共同ブースでも活用。また12月9、10日に台北で開かれる台湾最大級のコミックマーケット「コミックワールド台北」でもポストカードの配布などを行い、台湾で大々的に壱岐をPRする。
今回のプロジェクトを企画したRKB毎日放送アジア戦略室の古木武文さんは「ターゲットを絞ったインバウンドとして、台湾のコスプレーヤーには大きな可能性がある。SNS映えする風景を多くの若者が求めており、台北から国内のリゾートまで行くのと、壱岐に行くのでは時間的にもそれほど変わらない。Re島プロジェクトを通し福岡市と協力してコスプレーヤー招へいを今後も続けていきたい」と話した。