県防災航空隊と壱岐市消防本部の合同救助訓練が5日、大谷公園グラウンドで実施された。
昨年導入された防災航空隊のヘリコプター「ながさき」(ユーロコプター式AS365N3型ドーファン)を、グラウンド内で消防署員や住民に展示。800馬力のエンジン2機で高度4千㍍まで上昇、1150㍑の燃料で3~4時間の飛行が可能なことや、海での活動が多い長崎県のためにエマージェンシー・フロート(不時着水時の浮き輪)が装備されていることなどが説明された。
展示後は深見義輝市議会議員らが搭乗して上空偵察、上空30㍍から事故者を吊り上げる訓練などが実施された。訓練を担当した防災航空隊員の中には、市消防本部から派遣されている重村洋介さん(33)の姿もあった。重村さんは昨年4月から航空隊で実習を行っており「これまで50件ほどの出動を経験。患者を長崎から大阪市内の病院まで搬送したこともあった。緊張することはいまでも多いが、誰もができる経験ではないので、しっかりと勉強を続けたい」と意欲的に訓練に取り組み、消防本部署員らにアドバイスを送っていた。