壱岐空港開港50周年記念イベント(県主催)が11日、同空港で行われ、市民650人が一般開放された空港内で各種催しを楽しんだ。
同空港は1966年7月に開港。昨年末までに340万人以上が利用している。
大﨑義郎壱岐振興局長は「国境離島新法が成立して、今後ますます空港の役割が大きくなる」、白川博一市長は「本土と短時間で結ぶ航空路は産業、観光、救急、災害対策に極めて重要。国境離島新法の成立で、航空運賃も安くなる」、ORC(オリエンタルエアブリッジ)の小澤美良社長は「弊社がグランドハンドリング(航空機誘導や貨物手荷物の搭降載業務など)をすべて行っているのは壱岐空港だけ。予約センターも壱岐にあり、壱岐こそORCの基盤だ」と50周年についてそれぞれの思いを語った。
参加した市民は化学消防車放水実演見学、化学消防車・はしご車の体験試乗、この日のために用意された子ども用のパイロット・キャビンアテンダント制服の着用体験、飛行機についての航空教室、紙飛行機折り紙教室など多彩なイベントを楽しんだ。
もっとも人気を集めたのは、壱岐空港では初めてとなる滑走路開放。全長1200㍍の滑走路の約半分(600㍍)を自由に散策できるイベントで、子どもたちは広大な直線を思い切り走ったり、滑走路北端から筒城浜海水浴場を見渡すなど、貴重な機会を楽しんだ。
父親と一緒に参加した山野裕也さん(筒城小1年)は「家が近くなので、いつも飛行機を見に空港に来ていた。その飛行機が飛び立つ滑走路を歩くことができて、とても楽しかった。端まで歩くのに11分くらいかかった。思っていたよりも、ずっと長かった」と空港での1日を楽しんでいた。