地域情報

記者の目・芦辺中学建設問題

芦辺中学校の建設問題が混迷している。「新築するのに、わざわざ土砂災害警戒区域に建てなくてもいいのではないか」という意見はもっともに思える。
だが土砂災害警戒区域の指定は、本市では平成25年度に始まったばかりで、まだ芦辺町の一部でしか調査が進んでいない。今後、どこが指定区域になるのか判らない状況だ。
壱岐は平坦な島のため「レッドゾーン」は少ないが、傾斜地の長崎市のマップを見るとほぼ真っ赤になっている。警戒区域にも学校、病院は建設されている。壱岐振興局の担当者は「レッドゾーンでも対策を行えば、開発を許可している。崖をコンクリートで補強するのが一般的」と話している。「警戒区域」という言葉にそれほど敏感になる必要がないようにも思える。
新・芦辺中の建設地は、安全性はもちろんだが、これまでの経緯、校区内の位置、学習環境、広さなど様々な要因で判断しなければならない。それらをすべて加味しての最終的な決定は、今後、芦辺中に通う町内小学校・幼稚園・保育園の保護者が中心になって行うべきである。
議会では「中学校舎は市の所有なのだから、全市的な検討が必要」との意見があったが、それは三島小学校の合併を市全体の意見で決定するようなもの。あくまでも地元の保護者の意見が最重要視されるべきで、それ以外の人たちはその決定を見守り、決定後に様々なフォローを行うことが本筋なのではないだろうか。(高瀬 正俊)

関連記事

  1. 新庁舎建設を断念
  2. 児童からの質問途切れず。宇宙学校いき開校。
  3. 田河小・神田教諭が受賞。文科大臣優秀教職員表彰。
  4. ふるさと納税約3億円。8年ぶりに前年度比減。
  5. 3日連続の花火大会 絶好の天気に恵まれる
  6. 南極の氷を展示 自衛隊長崎地方協力本部
  7. 全国市町村で初の開設。スマートニュース壱岐ch
  8. 壱岐日々新聞が来月廃刊

おすすめ記事

  1. 還暦式で長寿願う 昭和40年度生454人対象
  2. 国重要文化財ずらり 原の辻国特指25周年記念展
  3. こころキッズ共生型サービス 壱岐のこころで利用者募集

歴史・自然

PAGE TOP