第65回市中学校体育大会(市中体連)球技・剣道大会が16日、市内各会場で7競技18種目が行われ、4中学から選手580人が出場。県中体連大会などに出場するチームが決まった。団体戦12種目は郷ノ浦、勝本、石田がそれぞれ4種目ずつで優勝。芦辺はソフトテニス個人戦で活躍した。
勝本B&G球場で行われた軟式野球は、4チームがいずれも実力伯仲。トーナメント方式の1回戦(準決勝)勝本‐芦辺戦は無死満塁からのタイブレークでもなかなか決着がつかず、延長12回2‐1で勝本が勝利。郷ノ浦‐石田戦も同点、逆転の応酬の末3‐2で郷ノ浦が制した。
決勝の勝本‐郷ノ浦戦も手に汗握る展開。1回表、気温の低さで肩が温まっていなかった郷ノ浦先発の小金丸の立ち上がりを、勝本打線が見逃さなかった。先頭の山内主将が粘って四球を選ぶと、2番西永は確実に送りバント。さらに3番原田も三塁線にバントを転がすと、処理を焦った小金丸が一塁に悪送球で先制。さらに二死二三塁から6番吉田が投手強襲で2点を挙げた。
だが郷ノ浦もすぐに反撃する。1回裏、四球と安打で1死二三塁のチャンスから、4番小金丸の内野ゴロの間に1点を返した。
その後は立ち直った両投手の投げ合いとなったが、5回表、勝本は安打、四球、犠打で1死二三塁のチャンスを作ると、小金丸のワイルドピッチで貴重な3点目を奪取。2点のリードを勝本・篠崎投手が5、6回のピンチも落ち着いた投球で守り切った。
勝本・山内主将は「1、2試合目ともチャンスにもう1本が出ず投手に迷惑をかけたが、うちのチームらしい粘り強さを発揮できた。県中体連までに打撃を磨いて、優勝を狙いたい」と宣言。3四球を選んだ自身の打撃については「1番打者なので、とにかく塁に出ることだけを心掛けた。選球眼には自信がある」とチームのリードオフマンとしての役割を語った。
3チームが出場した女子ソフボールは、郷ノ浦の強さが際立った。初戦の芦辺戦は1回表に4番徳島の左越え2点本塁打など打者17人を送る猛攻で6安打6四死球で12得点。2回に8点、3回にも2点と得点を重ね、投げては2年生エース・村部が2安打無四球で零封。3回コールド22-0と圧倒的な強さを見せた。勝本戦も7‐1で楽勝し、島内での無敵ぶりを見せ付けた。
中田久仁子監督は「3年生にとっては(中体連は)最後の大会になるので、みんな気合が乗っている。点差が開いても目の前の塁に出ることに集中できていた。県大会では強豪校が多いが、1点の重要さを忘れない試合をすれば活路は見えてくる」と県大会への手応えを感じていた。