社説

誰もが楽しめる海水浴場に

syasetsu 7月に入り、全国各地の海水浴場で海開きが始まっている。その中で注目されているのが神奈川県逗子海水浴場。管理する逗子市は、砂浜での飲酒やバーベキュー、入れ墨・タトゥーの露出、スピーカーなどの拡声装置の使用を禁止、海の家の営業は午後6時半までとする「日本一厳しい海水浴場規制」と言われる市条例を定めた。
海の家経営者らで作る逗子海岸営業協同組合は横浜地裁に取り消しを求める提訴を行っており、今後どのような決着になるかは判らないが、市が海水浴客の減少を覚悟の上で思い切った規制を行ったのは、海の家の「クラブ化」による風紀の乱れを危惧したからだった。「逗子の海水浴場は、家族そろって楽しめる場所でありたい」という市の気持ちはよく判る。
壱岐の素晴らしい数々の海水浴場は、いまのところ風紀の乱れなどはあまり心配なさそうだが、ちょっとしたことが海水浴客に嫌な思いをさせてしまうケースもあるので、注意するに越したことはない。
昨年も紙面で指摘したが、筒城浜海水浴場では砂浜に続く林道や、ふれあい広場での、関係者の違法駐車が目立った。海水浴客が駐車場から長い距離を歩いているのに、駐車禁止区域に地元ナンバーの車が遠慮もなく止まっていたら、気分が悪いのは当然。商品の搬入などは海水浴客が来る前に行っておくべきだ。
海の家、マリンスポーツ関係者の“ナンパ”は、よく見られる夏の風景かもしれないが、若い女の子ばかりにサービス提供の声を掛けていたのでは、その他の海水浴客にとってはやはり感じが良くない。
北海道にいた時によく通っていた小樽ドリームビーチで、3人が死亡する悲惨な交通事故が起きた。飲酒運転の上、ひき逃げという大罪だが、ビーチで遊んでいると気が緩んでしまう若者はいるものだ。海水浴場は壱岐観光の大エースだけに、絶対に事故が起きないように、海水浴客が心から楽しめるように、万全の態勢でシーズンに臨んでもらいたい。

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