一支国博物館主催の自然と科学を学ぶイベント「いきはくサイエンス」が7月27日にあった。
親子連れら約20人が参加。「植物たちのミクロな世界」と題して、元壱岐「島の科学」研究会会長の山内正志さん(87)を講師に開き、顕微鏡や拡大鏡を使ってミズイモの茎やツユクサの葉の細部を観察してスケッチした。ペットボトルとビーズを使って、手作りの顕微鏡を作る体験もあった。
山内さんは元中学校の理科教諭で、植物や岩石の観察を続けている。子どもたちにルーペや鏡など、自前の道具を紹介して「いつ使うかわからないので、捨てずに色々なものを集めておいた方がいい。今は買えば何でも手に入るが、まずは自分で作れないか、それを考えることは、これからのあなたの人生、そして日本を変えると思う」と話した。
夏休みを利用して奈良県から親戚がいる壱岐に遊びに来ている寺田衣智さん(伏見小3年)は「顕微鏡を作るのは難しかったけど楽しかった。これからも(植物を)観察したいと思った」と話した。