壱岐署(坂瀬俊成署長)は4月24日、ニセ電話詐欺被害の未然防止功労者として、ファミリーマート壱岐郷ノ浦店の店員、町田智也さん(21)と下條響矢さん(22)に署長感謝状を贈呈した。
3月27日午前4時ごろ、同店に来店した60歳代の男性が20万円分の電子マネーを購入しようとしたため、応対した2人が不審に思い購入理由を尋ねたところ「パソコンがウイルスに感染したとメッセージが表示された」「対策費用として10万円の電子マネーが必要だと指示された」などと説明されたこと、指示の電話が繋がったままであったことなどから詐欺を疑った。
同店では一定額以上の電子マネーを購入する客に対して声掛けをするようにマニュアルで定められている。2人は男性に詐欺の可能性があることを説明したが、男性はなかなか納得せずに他店に行こうとしたため、同伴していた男性の妻に警察へ通報するように促し、駆け付けた壱岐署員が説得して被害を未然に防いだ。
町田さんは「勤めて半年くらいになるが、初めての経験だった。明らかに怪しかったので、声掛けをして説得すれば防げると思った」、下條さんは「このような詐欺に直面するとは思っていなかった。今後も積極的に声掛けを行って、事件を未然に防いでいきたい」とそれぞれ話した。