友だち追加

© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20173/10

社説・新法を活かすため部署新設を

市民にとって国境離島新法各種施策の中で本丸だった、航路運賃低廉化の具体的な料金が発表された。
九州郵船フェリー、ジェットフォイルの平均約3割程度の引き下げは、島民にとって大きな恩恵となる。「運賃が安くなると島外へ買い物に行き、島内での消費が鈍るのではないか」という心配の声もあるが、島内で販売しているものを、多少の価格の違いはあっても、わざわざ島外で購入する人はそれほど多くはないだろう。
いまは送料無料のネット通販が大幅に拡大しており、むしろ対策が必要なのはそちらの方だろう。ネット通販と棲み分けをするためには、アフターケアなど地元ならではのサービスの充実を図るなど、国境離島新法の事業拡大支援策なども活かして、対抗していくしか手はない。
運賃低廉化を豊かな市民生活、そして壱岐島の再生にどう活かしていくかは、市民の知恵と行動力にかかっている。島外に多く出ることで人脈形成、情報収集、技術取得など幅広い交流を行うことは、必ず地域活性化に役立つ。市、県が先導役を果たすことも必要だが、市民が自ら動かなければ、せっかくの施策も十分に活かし切ることはできない。
航路運賃は市民の大きな関心事だっただけに、今回の発表の仕方にはやや疑問も残った。市ホームページに掲載された文書は、国から配布されたものをそのまま転載しただけだったからだ。ミックス、リプレイス、身障者、通院、学生、団体などこれまであった各種割引制度の取り扱い方や、ジェットフォイル往復割引の制限日数などは、九州郵船に問い合わせないと詳細が判らない。これでは市民に対して不親切だ。
運賃低廉化に関しては市総務部の担当だが、新法の各種施策は担当部署がそれぞれ違う。担当部でも「国が決めることだから」「県の意向もある」などとはっきりと答えが得られないことも多い。新法を市民が有効に活用するためには、総合的に取り仕切る市の担当部署新設も必要ではないだろうか。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

20214/5

風舞組が休館前最後の演奏。勝本・西部開発総合センター。

3月末で休館が決まった勝本町の西部開発総合センターのホールで、同所を活動拠点としていた壱州太鼓演奏集団の風舞組(中上良二代表、12人)が3月…

20214/5

椎の木からサクラ。鳥が実を運び成長。

3月下旬から市内各所でサクラが満開を迎えたが、旧沼津中学校近くの民家には、椎の木の先端から生えたサクラがあり、道行く人を楽しませている。 …

20214/5

原田酒造が初仕込み。県内唯一のクラフトビール醸造所。

県内唯一のクラフトビール醸造所、原田酒造(原田知征代表取締役)の「アイランドブリュワワリー」は3月24日から仕込みを始めた。今後、週1回のペ…

20213/29

成人の誓い新たに。市成人式199人出席。

新型コロナの感染拡大で1月10日から延期となっていた令和3年市成人式が20日、壱岐の島ホールであり、新成人199人(男91人、女108人)が…

ページ上部へ戻る