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道下さんが壱岐で合宿。リオの銀メダルを報告。

昨年9月のリオデジャネイロ・パラリンピック視覚障がい者女子マラソンで銀メダルを獲得した道下美里さん(40=三井住友生命)が、4日から6日まで原の辻ガイダンス周辺の周回コースなどを利用した壱岐合宿を行った。
道下さんはリオ大会前の昨年6月に本市で強化合宿を行った。伴走を務める堀内規生さん(36)が昨年1月の壱岐の島新春マラソンに出場し、その自然環境や市民の歓迎ぶりに感動し、道下さんに合宿を薦めたことで実現した。3日間の合宿だったが、壱岐のランナーや市民と多く触れ合い、道下さんは順調な最終調整を行うとともに、すっかり壱岐ファンになった。合宿中から「皆さんがまるで親戚のように温かい。リオで金メダルを獲って、それをまた壱岐の皆さんに見せに来ます」と約束していた。
リオ大会は3時間6分52秒で銀メダルを獲得。テレビ中継はなかったが、壱岐市民もインターネットの情報でそのレース経過を確認しながら、応援していた。
道下は「金メダルを狙っていたので2位は正直悔しかったが、苦しい時に皆さんの熱い思いが届き、見えない力を感じながら走っていた。壱岐合宿で強い海風の中で練習したことで、同じ海沿いのコースだったリオの自然環境にも負けない自信をつけることもできた。アップダウンの厳しい壱岐のコースで、足腰を十分に鍛えることもできた」と直前の壱岐合宿の成果が銀メダル獲得に貢献したことを強調した。
今回の合宿は、市民への銀メダル獲得の報告と、4月23日のロンドンマラソンへ向けた直前調整の意味を持つ。市内関係者が集まった夕食会で銀メダルを披露、6日には白川市長を表敬訪問し「皆さんに支えられて良い練習ができた。ロンドンで金メダルを獲って、また壱岐の皆さんに見せに来たい」と市民らの応援に感謝した。
練習もロンドンへ向けて、熱の入ったものになった。4日のジェットフォイルで郷ノ浦港に到着すると、港から筒城の宿泊施設まですぐに11㌔のランニング。4日午後から6日午前まで、1周4・5㌔の原の辻周辺特設コースなどで計120㌔を超える走り込みを行った。
「ロンドンは14年が2位、15年が3位とまだ金メダルを獲れていない。今年こそ絶対に金メダルを獲りたいし、リオで出せなかった自己ベスト(2時間59分21秒=14年防府読売マラソン)の更新、世界記録(2時間58分23秒)の奪還を目指したい」と意気込んでいる。
「リオの後は講演などのスケジュールがあり、やや練習不足だったけれど、壱岐では日常を忘れて走りに集中することができる。走っていると沿道や車からも声を掛けてもらえる。新春マラソンは日程の都合で走れなかったけれど、また必ず壱岐に来る。そして3年後の東京パラリンピックでの金メダルを、皆さんと一緒に目指したい」と道下さんは逞しく宣言した。

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