© 【公式】壱岐新聞社 All rights reserved.

20149/5

1人の意欲でも役所は変わる

syasetsu8月25日にフジテレビ系で放送された人気ドラマ「HERO」第7話は、静岡県熱海市が舞台だった。検事の木村拓哉さんと、事務官の北川景子さんが熱海市内のホテルに宿泊し、同地に住む被害者に話を聞くというストーリーだったが、敢えて熱海を舞台にしなければならない理由は見当たらなかった。
そのいきさつについて、ネットに記事が掲載されていた。「熱海市役所観光経済課でロケ支援担当をしている山田久貴さんがすごい」という内容だった。
各役所のロケ支援担当や、フィルムコミッションが、ロケ誘致と撮影のために行う業務は多岐に渡っており、山田さんがその仕事を完璧にこなしていることはもちろんなのだが、それだけなら全国に多くの担当者がいるだろう。
山田さんは市ホームページの中に「ADさん、いらっしゃい」というコーナーを設け、自分の携帯電話番号を公開して「365日、24時間、いつでも連絡を下さい」と、ロケ地探しをしているアシスタント・ディレクターからの連絡を待っているのだ。
市役所勤務の前は商社などの民間企業で働いていた山田さんにとって「顧客に携帯電話番号を伝えるのは当たり前のことだし、相手が連絡を取りたい時に電話がつながらなかったら、せっかくのチャンスを逃してしまう」という役人とは思えない発想で仕事に取り組んでいる。
連絡があったADとはLINEで写真を送付するなど情報のやり取りを行い、ロケ候補地の確認を行ってもらっている。そのような努力が実を結び、熱海市でのロケは取り組みを始めた平成24年度に62件と、前年から倍増。その影響かどうかは判断できないものの、熱海市の観光客数は20万人も増加した。
山田さんも市長以下、市職員の全面的なパックアップがあるからこそ、ここまで思い切った誘致活動を行えるのだろうが、1人の職員の意欲で市全体の意識が変化を起こすこともあるという好例だ。壱岐市の“山田さん”誕生を願いたい。




  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

201911/8

多彩なイベント開催。ごうのうらひろばの日

郷ノ浦商店街の秋祭り・ごうのうらひろばの日が3日、壱岐の島ホールで開かれた。 開会を飾ったのは「いき伴」。「認知症になっても安心して暮…

201911/8

沈黙は容認と受け取られる。

1日に本市で開かれた県原子力安全連絡会は、玄海原発のUPZ(30㌔圏内)に入る松浦、佐世保、平戸、本市の4市が原子力防災や安全対策などの情報…

201911/8

空港滑走路延長には難色、後継機にATRを検討。壱岐市から県知事要望。

壱岐市から県に対しての要望活動が10月31日、県庁特別応接室で行われ、市側からは白川博一市長、豊坂敏文市議会議長、山本啓介県議らが、県からは…

201911/1

GCは吉井さん生産「けいこ」。和牛共進会は芦辺が席巻。

第10回市和牛共進会(JA壱岐市主催)が10月23日、壱岐家畜市場で開催され、種牛の部1部(若雌1)9頭、2部(若雌2)9頭、3部(繁殖雌牛…

201911/1

「誰一人取り残さない」難しさ。

市内18小学校区のトップを切って、10月1日に三島地区のまちづくり協議会が設立した。その迅速な対応、作成された計画書のレベルの高さなど、三島…

ページ上部へ戻る