社説

市民に疎外感の20周年式典

壱岐市市制施行20周年記念式典が1日に開かれた。記者は壱岐に移住して12年のため合併当時の詳細を直接は目にしていないが、市町村合併には様々なハードルがあったことは想像できる。1つ1つの課題を乗り越えながら20周年を迎えたことを祝福したい。
それだけに今回の式典には物足りなさも感じた。式典は白川市長の式辞、小金丸議長の挨拶、来賓6人の祝辞の後に36個人・団体への市長表彰が行われ、アトラクションは壱岐神楽だけだった。格式を重んじた式典とも言えるが、お祝いムードは感じられなかった。
壱岐の島ホール大ホールには多くの来賓と公民館長が招かれていたが、一般席にはほぼ人がいなかった。式典の告知は市ホームページでも、防災放送でも行われていなかったので、開催を知らなかった市民が大半だったはずだ。白川市長は式辞で「何よりも市民の皆様のご協力で20周年を迎えることができた」と感謝していたのに、告知が十分ではなかったことも納得できないし、この内容では一般市民は楽しめなかったことだろう。式典後には中ホールで来賓らを招いた祝賀会が行われたが、報道機関に対しては非公開であり、その内容は定かでなく、当然、市民が対象の祝賀会ではなかった。
前号の「人面石語」でも指摘したように、同日同時間帯には両高校の卒業式が行われていた。壱岐の未来を支えてくれる高校生たちの旅立ちの式典であるのに、こちらの来賓は「代理」ばかりになっていたのも残念で仕方がない。式典を午後開始にずらすことは不可能だったのだろうか。
この記念式典と記念誌の発行には合併振興基金から899万円の事業費が計上されていた。記念誌は印刷せずにWEB公開のみにすれば大幅に経費は浮かせるはずで、その分で市民全員に3百円分程度の記念グッズを配布することも可能だったはずだし、みんなで祝えるお祭りイベントの開催もできたのではないか。市制施行25周年記念式典への課題としてもらいたい。

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