社説

スポーツ応援マナーの周知を

「スポーツの秋」で様々な大会が催されている。スポーツは、出場している選手はもちろん、監督・コーチ、応援している市民にも活力を与えていることは間違いない。だがドジャース‐パドレスの地区シリーズ第2戦で観客から物が投げ込まれて試合が中断したように、応援マナーに関して物議を醸すことも多々ある。
そこまでひどいマナー違反ではなくても、本市の大会等でも「これは止めた方が良いのではないか」と思える行為を度々目にする。例えば野球の試合中に、スタンドから選手に声を掛ける保護者がいる。単なる応援なら良いが、アドバイスを送るような行為が見られる。試合中に選手に話しかけること自体がマナー違反だし、技術的なアドバイスは監督、コーチの役割で、保護者が口を出すことではない。野球経験者なら言いたくなる気持ちは分からないでもないが、声を掛けられる選手が何よりも迷惑している。
おそらく野球経験のない保護者だと思うが、相手チームがエラーをして出塁した時に、大きな拍手と歓声を上げていたこともあった。これもマナー違反だし、できれば相手投手の四死球での出塁時も、拍手などは控えた方が賢明だ。ボール球をよく見極めたとも言えるが、喜びの表現は自チームのプレーを称賛するもので、相手選手を侮辱するものであってはならない。
ある陸上競技の大会では、大会役員の任務に就いている教諭が、競技中の自分の学校の生徒に声を掛けていた。応援したい気持ちはよく分かるが、役員は大会中はその仕事に専念し、どの学校の生徒でも平等に接しなければならないはずだ。自校の生徒を応援するあまり、役員の大事な仕事が疎かになっているような場面も目にした。アドバイスは大会役員には就いていない監督が行うべきだ。
知らないうちにマナー違反をしている人もいると思うので、見かけた場合はその人がたとえ年配者であったとしても、応援している仲間が遠慮なく指摘するべきではないか。

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