社説

唐津港の路線バス大幅減便

読者から悲痛な訴えの電話があった。これまで印通寺~唐津フェリーを利用して島外通院を行っていたが、4月から唐津フェリーターミナルから市内中心部へ向かうバスが大幅に減便されて、4時間待ちになることもあるというのだ。「これまで1日9便あったものが3便になってしまう。前日までに予約しておかなければ空車タクシーもおらず、西唐津駅まで歩くのは通院時には厳しい」と困惑していた。
同路線バスを運行する昭和自動車株式会社(佐賀県)は、ホームページ上で「唐津市と玄海町が策定した唐津地域公共交通利便増進実施計画に基づき、4月1日に唐津地域を対象とした路線再編を実施する。その他、4月から適用となる運転者労働時間の改善基準告示改正に対応するため、ダイヤ改正を実施する」として、唐津フェリーターミナルを経由する「唐津市内線(大島系統)」(大島液化ガス~大手口等)をすべて廃止とし「小加倉経由の名護屋浜発着便が唐津フェリーターミナルまで乗り入れする」と変更を発表した。
変更の理由としては2024年問題に加え「輸送人員がコロナ禍以前にまでは回復するに至っていない」「運行経費面においても燃料費の高騰、整備員不足による外注修繕費の増加、各種車載器の代替えに伴う費用負担などが経営を圧迫」「運転士不足の問題は深刻化の一途を辿っており、問題の解決には相当な人件費の増加が必要」などを挙げている。
4月からの唐津フェリーターミナル発、大手口行きバスは9時37分、14時13分、18時55分の3便で、通常配船のフェリー第1便は4時間13分、2便は1時間43分、3便は3時間55分、4便は1時間45分の待ち合わせ時間となる。大手口から高速バスからつ号で博多方面に向かっていた乗客もいたが、この利用も極めて不便になる。
他県の民営バスの問題だけに壱岐市が改善申し入れをすることは難しいだろうが、フェリーのダイヤ見直しなど、何らかの対策は必要ではないだろうか。

関連記事

  1. 急な回線速度改善を。
  2. 「よそ者」はマーケット感覚がある人
  3. 子ども議会復活を望む。
  4. どうなる壱岐空港滑走路。
  5. 「解体」は将来の投資になる
  6. 厳しい練習は「不適切」なのか
  7. 社説・気を付けたいコメントの扱い
  8. 揚げ足を取る報道にうんざり

おすすめ記事

  1. 壱岐署が各種支援活動を実施 12月2日まで犯罪被害者週間
  2. 勝本浦を「海業」の拠点に 篠原市長、大石知事に12項目を要望 篠原市長就任後初
  3. 絆が198で団体優勝 九郵杯壱岐グラウンドゴルフ

歴史・自然

PAGE TOP