社説

社説・炎上させるほど大胆な宣伝を

「世知辛い世の中になってきたな」と最近、思うことが多い。
消臭剤のCMで「日本一くさい食べ物」として「くさや」と消臭剤の対決映像に、産地などから抗議があり2週間で中止になった。北九州市のテーマパークで魚を氷漬けにしたスケートリンクでのイベントも「魚に対して不謹慎だ」などと取り止めになった。
これは最近の一例で、この数年は似たような出来事が毎週のように起こっている。少しでも目立つことを行うと、ネット上で非難・批判が起こる。
それをネットニュースが取り上げ、さらにテレビでも話題にすると、もう収まりがつかなくなる。そのテレビ局にしても、少し羽目を外すとBPOでの審議があるので、過剰とも思える自主規制を敷いている。
企業として、顧客の声に耳を傾けることは確かに必要だろう。イメージも重要だ。だがネットなどで表面化している意見は、あくまでも一部の人のものであり、正確な世論調査結果ではない。一部の批判を気にしすぎると、世の中が窮屈になってしまう。
勝手に取り上げられた「くさや」と、奇抜なアイデアとして自ら実現させた「魚氷漬けスケートリンク」では立場が違うが、ともにこれだけ取り上げられれば大きな宣伝になる。「炎上商法」という嫌な言葉もあるが、自らが意図したことではないのだから、気にする必要はない。誰からもある程度の好感が持たれるようなものは、アピール度も薄いものだ。
壱岐には様々な魅力があふれているが、その宣伝方法にはどれも炎上を心配するほどの大胆さが見られない。一部の批判など気にしないで、もっと大胆に攻めていく必要があるのではないだろうか。
例えば、市が募集している月給100万円の市産業支援センター(Iki‐Biz)センター長にしても、「市長よりも、市議会議長よりも、はるかに高い給料がもらえる!!」という謳い文句にすれば、さらに大きく取り上げられて、募集が隠れた人材の目に留まるかもしれない。

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