「神社の密度、世界一」。壱岐島にキャッチフレーズが増えるかもしれない。市はこのほど、本市の新たな魅力発信を目的に、神社の数に関してギネスブックに申請する考えを明らかにした。
発案したのは白川博一市長で「昨年、宗像・沖ノ島と関連遺産群が『神宿る島』として世界遺産に登録された。沖ノ島の隣に位置し、同じく神々の島である壱岐島としては、内心悔しい部分があった。この世界遺産登録に壱岐島をどう関連付けるか、国境離島新法アドバイザーの高田佳岳さんとも相談して、ギネスへ申請を決めた」とその経緯を説明した。
壱岐郷土研究所を開所した郷土史研究者・山口麻太郎氏(1987年没)の論文によると「本市には神社庁に登録されている神社だけでも150社、その他の神社、祠(ほこら)を含めると約千社にもなる」と報告されている。
市政策企画課は「神社の『数』をどのように捉えたら良いか。面積当たりの数か、人口1人当たりや1自治体での数が良いのかなど、まだ決まっていない。どちらにしても『密度』が対象になると思う。神社庁の登録数だけにするか、どの範囲まで含めるかも今後検討するが、観光商工課と連携し新年度に申請を行い、『神の島マップ』を制作して売り出していきたい」と話した。白川市長は「ギネスに登録されれば世界へ向けて大きなPRになるし、もしダメでもアクションを起こすことで注目される」と期待を込めた。