八幡浦の盆の伝統行事「カズラ曳き」が13~15日にあり、編みこまれた約10㍍のカズラが同浦約1㌔の区間で曳かれ、先祖の御霊を供養した。
13、14日は先祖を西方浄土から迎えるために西から東に、15日は東から西を往復。軒先から住民が力水を浴びせ、「エンヤーマイト、ヤッサーモッサー」の独特の掛け声とともに勇壮に曳いた。15日には盆で供えた位牌を置く御座や箸を燃やし、送り火を灯した。
これまで地元の青年部が中心に行ってきたが、若手の減少で今年は消防団が中心となり実施。マスクを付けたり、人同士の間隔をあけるなど対策をして行われた。芦辺地区第2分団の分団長、三浦忠和さん(43)は「昔、中止した年に疫病が流行ったこともある。消防団員も人数が減っているがやめるわけにはいかない。浦全体で続けていきたい」などと話した。